「織田信長最後の茶会 「本能寺の変」前日に何が起きたか」(はてな年間100冊読書クラブ 11/100)
- 作者: 小島毅
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2009/07/16
- メディア: 新書
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- タイトルは少々羊頭狗肉気味…
「東アジア研究家」の著者が、
本能寺の変について考えた本ですね。
「室町時代の政治史に関しては門外漢」
と著者自ら述べているように、
あくまでも著者の(それも偏った)主観に留まっており、
「本能寺の変」について、本格的な考証をした
内容にはなっていないですね。そういう意味では、
このタイトルは少し羊頭狗肉気味のような
感じがしてしまいます。
倭寇や永楽銭といった東アジアの経済交流に
ページが割かれていたりするのは、
著者の専門・得意分野であるからなのでしょうね。
「東アジア経済交流」や「太陽暦と太陰暦」といった
タイトルでは本は売れないから、
歴史上の人気人物・織田信長をタイトルに据えてみた、
そんな感じがしてしまいます…
- 暦の違いについては、詳しく説明
羊頭狗肉といえば、著者は暦に詳しく、
太陽暦と太陰暦の違いなどが、
随分と詳しく説明されています。
これはこれでなるほど、という感じなのですが、
タイトルと見比べてみると、
この内容ってちょっとどうなのかな、という気もしますね。
まぁ、信長が暦を一新しようとして、
今までの暦に関わってきた勢力(朝廷等)に
消されたというのも、著者の一説ではあるようですが…
また、明智光秀が信長を襲ったのは、
信長が所有していた茶器が目当てだった、
という説も紹介されていたりしますけど、
これはちと荒唐無稽すぎますな…(^^;)