「ハッピーフライト」(1/30放送)

30日の土曜日の夜に、テレビ放映されていましたね。
見る前は、「綾瀬はるかさん主演なので、見てみようかな?」
「少し前に放送されたテレビドラマ
アテンションプリーズ」のような、
「綾瀬さん演ずる、ドジな新人キャビンアテンダントの奮闘記」
って感じの映画かな?」なんて思っていました。
しかし、実際には、良い意味で期待を裏切られた映画でしたね。
新人キャビンアテンダント役の綾瀬さんが、
ドジをやらかすのは、まぁ想定通りでした(笑)
しかし、キャビンアテンダント&綾瀬さんだけに
焦点があてられて、ストーリーが進行する展開では無かったですね。

  • 登場する航空関係者のそれぞれに、ストーリーが用意されて…

航空会社の華とも言える、キャビンアテンダントの他にも
裏方さんにあたる、パイロットや整備士、
空港で働くグランドホステスや管制官など、
様々な航空関係者が登場しましたね。
「ホノルルに出発した飛行機が、離陸時に鳥を巻き込んでしまっており、
その影響で機体に不具合が生じてしまう。
ホノルルには向かわず、台風の中、羽田空港に引き返す。」
という緊迫した状況の中で、上記の登場人物のそれぞれに、
ストーリーが用意されていましたね。
例えば、「新人パイロットの緊張の初フライト(おまけに事故発生)」、
「整備士は工具を無くしてしまい、皆で探し回り」、
「グランドホステスには、仕事のちょっとしたきっかけから
ロマンスが芽生え」…という感じでしたね。
「2人いるパイロットは、食中毒を防ぐため、
同じ食事は取らない」といった設定など、
きっちり取材等もされているな、という印象がありました。

飛行機内&空港を舞台に、様々な登場人物に、
それぞれ独自のストーリーが展開する、という感じの構成は、
以前見た映画「THE有頂天ホテル」に、似ている感がありました。
こちらも、大晦日の高級ホテルを舞台にして、
ホテルの従業員や宿泊客といった、登場人物それぞれに、
色々なドラマが展開する、という感じでしたね。
どちらの映画も、場面の移り変わりはめまぐるしいのですが、
その分飽きさせない面白さがあるかな、という印象がありました。
どちらも慌しさは感じますが、慌しすぎて話についていけない、
という展開では無かったですね。
この映画は、全日空を舞台にしていますけど、
先日「沈んだ太陽」になってしまった(ぉ 
日本航空でも、同じように多数の航空関係者の方々が、
真面目に働いていることと思います。
この映画を見終わった後で、
様々な航空関係者の方々にエールを送りたくなるような
そんな気持ちになったりしましたね。

  • 脇を固める俳優さんの演技も上手く

俳優さんの演技も、なかなか良かったですね。
コントロールセンターでは、コンピューターが苦手で、
普段は昼行灯的な、飄々とした感じがあるも(笑)
今回の緊急事態では、テキパキと動いて実力を発揮する
ディレクター役を、岸部一徳さんが演じていました。
あと、このディレクターの部下役の、
斬れ者キャリアウーマン?役の肘井美佳さんも印象に残りましたね。
あとは、チーフキャビンアテンダント役の寺島しのぶさん、
愛の流刑地」の、濡れ場的なイメージが強かったのですが(笑)
こんなに凛とした女性の役も出来るんだな、と
ちょっと驚かされました…(笑)
そして、新人を指導するパイロットの時任三郎さん、
普段は厳しいながらも、引き返すという緊急事態には
楽天的になってしまいますね(笑)
時任さんといえば、もう相当昔のことですが、
「24時間戦えますか」の「リゲイン」のCMが
個人的にはまだ印象に残っていますね…(笑)
そういえばこの映画は、「スウィングガールズ」の
矢口史靖監督の作品でしたね。
「スウィング〜」も、主演の上野樹里さんだけではなく、
他の脇役キャストの演技も上手かったと思います。
キャスティングにも長けているな、という印象を受けました。