「無欲の勝利」(はてな年間100冊読書クラブ 2/100)

無欲の勝利 最高の自分を引き出す“求めない”技術

無欲の勝利 最高の自分を引き出す“求めない”技術

  • 元シンクロ選手が記した、「勝つための極意」

嘗て現役のシンクロナイズドスイミングの選手、
そして現在ではメンタルトレーナーの著者が、
「勝つための極意」を記した本ですね。
実際にプロスポーツ選手として、
試合で勝ち負けを実感して来た著者が
経験を基に書いているだけに、説得力はありますね。
この本では、「人に勝ちたい」という欲を捨てて、
「無欲の勝利」を目指すことが必要である、
としていますね。「無欲の勝利」とは、
「自分のベストパフォーマンスをみせること」
に集中することによって、達成出来るとしています。
つまりライバルの存在などに囚われず、
自分のベストパフォーマンスを演じ切ることによって、
勝利はついて来る、というところでしょうか。

  • 無欲とはいえ、勝つための欲は必要

もっとも、無欲の勝利とはいえ、
勝つための欲は必要だとしています。
著者にメンタルの指導を期待した
陸上女子学生選手の本当の欲は、
実は「美人になって、男の子にモテたい」
だったりしたケースもあったそうです…(笑)
そして、「ピークパフォーマンス」を見つけるために、
自分のライフラインを分析して、
どの時点で自分が喜びを感じるかを分析すること、
また「最高の自分を引き出すために」
ネガティブなセルフトーク
やめることが必要であるとしていますね。
「最高の自分を引き出す」必要がありますから、
前向きにならないと、いけないですな。

また、「ピークパフォーマンス」とは、
「他人に勝ちたい」などといった、
周囲への思いを全て捨て去り
「自分に意識を集中することである」としていますね。
ある意味、究極の自己啓発レーニングって感じですな。
そういう意味で、利己的なところが多い
自分にも合っているトレーニングかな(笑)
と思ったりしています。
そして、ぶちあたる「壁」を越えるには、
壁から逃げず、壁を乗り切る強い覚悟が必要であると
しています。そして、乗り切れるようになるためには、
まず最初は基本をしっかりと身につけて、
自分流のアレンジを加え、そして更に大きな
成功のスキルを求めて探索していくことである、
としていますね。全体的に見て、
著者の専門である、プロスポーツ面だけではなく、
普通の一般人にも応用出来るような、
メンタルパフォーマンスだな、と感じました。