「日本のブルーオーシャン戦略」(はてな年間100冊読書クラブ 20/100)

日本のブルー・オーシャン戦略 10年続く優位性を築く

日本のブルー・オーシャン戦略 10年続く優位性を築く

この本で解説されている「ブルーオーシャン戦略」、
私の会社でも最近話題に上っています。
ブルーオーシャン戦略」とは、
ざっくり簡単に言うと(笑)、
他社との厳しい競合を勝ち抜く
(これを、「ブルー・オーシャン戦略」に対して
「レッド・オーシャン戦略」と言います。)
手段を選択するのではなく、新しい需要を創造して
いわば「創造者利益を享受する」といった感じですね。
他社との競合の道を選択すると、
突出した性能でも持たない限り、
体力の大きい大企業が最終的に勝利してしまう、
という結果に繋がります。
しかし、新たな需要を開拓して、
開拓者利益を享受することは、大企業はもちろん、
体力の無い中小企業にとっても真似が出来ますよね。
(もっとも中小企業の場合、後から参入してきた
大企業に物量パワーで押されてしまい、
最後には撤退を余儀なくされてしまう、
というケースも有り得ますけれど‥)

  • 日本企業の例を使っているので、解りやすいですね

この本は、そのブルーオーシャン戦略について、
日本の大手企業の例を使用して解説されています。
身近な日本の大手企業ということで、
馴染み易く、非常に解りやすいですね。
任天堂Wii)やユニクロSONYウォークマンといった
成功例の定番企業・定番商品から、
急成長している千円理髪店のQBハウスヤフオクといった
最新のビジネスモデル例も取り上げられています。
確かに、「歩きながら音楽を聴くことが出来る」
「ゲームを遊ばない年齢層を取り込む」
といった顧客にとっての新しい価値を提供し、
巨大な利益を上げていますよね。
ブルーオーシャンを開拓したものの、
モラルを置き忘れてしまった英会話学校のNovaが
反面教師として取り上げられているのは
目新しい構成だなと思いました。
「新しい需要」を創造することが肝心であり、
また消費者の需要をしっかりと見抜くことが
必要なのだな、と改めて実感しました。
「新しい需要」を創造しようと思っても、
失敗に終わってしまうことは、よくあることですからね。