「最高の人生の見つけ方」

  • 二人の男友達の「死ぬまでになすべきこと」

先日、DVDでこの映画を見ました。
ストーリー的には、病院の同じ病室に入院した
お金持ちの男と修理工の男、主人公の二人が、
当初はその境遇の違いからお互い反発するものの、
「末期がん患者」としてのお互いの共通点から、
次第に意気投合しあうようになります。
二人は、「死ぬまでにやりたいことリスト」を作成して、
最後に悔いを残さないように、
リストアップされた項目を実行に移す…
といった感じのストーリーですね。
世界の絶景を身に旅に出掛けたり、
スカイダイビングに挑戦したりしています。

  • 豪遊旅行は、先立つモノが無ければ…

「やりたいことリスト」、修理工の男は
最初は慎ましく「他人に優しくする」といった
道徳的な内容を、リストアップしていましたけど、
金持ちの男から感化され、リストの内容は
「世界一周豪遊旅行」に変化することになりました。
豪遊旅行、一般庶民が「やりたいことリスト」に
リストアップしても、先立つもの(お金)がなければ、
実施には移せないですよね。
そう考えると、この修理工は
「金持ちと知り合いになることが出来て、
その余得に預かることが出来たラッキーな男」
という印象が強くなってしまいます…
この映画の場合、金持ちの主人公が
離婚して妻がおらず、娘とも断絶状態になっている、
というシチュエーションにも左右されていますね。
妻や子、そして孫がいれば、普通ならば
彼らに財産をできるだけ残そうとすると思います。
そうすると、主人公の金持ちの男は、
知り合って間もない修理工のために
旅費を負担することなど、無さそうですからね…(^^;)

  • 「死ぬときに悔いを残さない」は理解出来ましたけど…

修理工の男は、妻への愛情を忘れていましたが、
豪遊旅行先で女性に口説かれ、
その時、妻への愛情を思い出します。
そして旅行を切り上げて帰る、
という流れのストーリーでしたね。
修理工の男、旅行の途中では
金持ちの男に「夫を帰して」という電話をかけた妻に対して、
あっさり無視していたのですが…(苦笑)
なんだか調子が良すぎる気もしてしまいますね。
まぁ「死ぬときに悔いを残さないように、
やりたいことはやっておこう」という
この映画のメッセージは理解出来ますけど、
その内容が多額の金銭を必要とする豪遊旅行なので、
少々興ざめしてしまったところもありました…
金持ち役はジャック・ニコルソンでしたけど、
渋みが出ていて良かったですね。