「問題発見プロフェッショナル「構想力と分析力」」(はてな年間100冊読書クラブ 15/100)

問題発見プロフェッショナル―「構想力と分析力」

問題発見プロフェッショナル―「構想力と分析力」

  • まず「問題を発見し、正しく認識すること」

問題を解決するためには、
まず「問題をきちんと発見し、問題を正しく認識すること」が
肝心であると著者は説いていますね。
「問題」を発見するには、「あるべき姿」と「現状」との
差異分析を行うことが重要であることは、
この本にも書かれています。色々な本を読んで来て、
私はようやく実感して来ましたね‥(^^;)
その「問題発見・問題解決」の阻害要因として、
「あるべき姿が認識できない、現状分析力が低い、
問題の本質が見えていない」といった例を挙げていますね。
まずは正しく問題を発見し、認識すべきというところでしょうか。

  • 「あるべき姿」を構想し、問題を「分析」する

そして、「あるべき姿」の「構想力」として、
4P(Purpose「目的」、Position「対象者」、Perspective「空間軸」
Period「時間軸」)のフレームワークを使うことが
必要であるとしていますね。
正しく問題を発見したあとは、問題の「分析」フェーズに入ります。
ここでは、前に読んだ同じ著者による
「問題解決プロフェッショナル 思考と技術」
にも出てきたMECEや、コストやバリューなどを使った分析、
そして「パレート図」や「ABC分析」といった、
普遍的な分析ツールも登場してきますね。
「拡がり」・「集中」・「深さ」・「重み」の
各面からの分析が必要になるとのことです。

  • 身に付けるには、やっぱ経験を積むことが必要かと‥

ただ、この本では分析ツールは沢山提示されているのですが、
その中から「適当なツールを選択し」、
そして「きちんと使用・分析出来る」ようになるには、
やっぱ経験を積んで力を付けていくしか、
無いのでしょうなぁ‥(^^;)この本を1冊読んだだけでは、
残念ながら身に付くものでは無いと思います。
しかし、どうしても日常業務に追われがちな
普通のビジネスパーソンにとっては、
この本に書かれているような
「問題解決の手法」を身に付けて、
マネジメント系の能力を養っていくことも、
必要になると思います。会社全体の問題点とか、
考えてみるのも面白そうですよね。
上司命令とかだと、プレッシャーになってしまうので
自由な状況で取り組んでみたいテーマだな、という感じです。