「ニッポンの評判―世界17カ国最新レポート」(はてな年間100冊読書クラブ 9/100)

ニッポンの評判―世界17カ国最新レポート (新潮新書)

ニッポンの評判―世界17カ国最新レポート (新潮新書)

  • 各国から発信される「日本」に対しての生レポート

標題の通り、世界各国における、日本の評判を集めた本ですね。
「世界における、日本の好感度は、
イギリスと並んで最高ランクであった」といった記事を、
どこかで読んだ記憶があります。
その記事を実証するような、
日本に対する好感的な評判が並んでいますね。
まぁ、17カ国の中には、中国や韓国、北朝鮮(笑)のような
反日機運の強い国は意図的に?除かれており、
欧米諸国や、それ以外では親日国のトルコや
ラグビー留学生で日本と縁がある、
トンガといった国々が含まれているのですが。
この本では、諸外国に在住している日本人のライター数人による
事実上の共著となっています。各ライターがその国で見聞きした、
「外国人の生の声」が多く収録されていますね。

  • アニメやマンガは、文化交流の大きな柱に‥?

これを読むと、現在の日本は、「アニメやマンガ」といった
オタク文化が、外国の若者世代を中心に支持されているんだな、
ということを改めて実感しました‥(^^;)
もちろん、「お寿司」などの食文化(和食は洋食に比べて健康的)や、
これまでの日本を支えてきた「高品質の製品」といった
日本に対する典型的な印象も、いまだ健在のようですね。
嘗て、「日本は経済大国ではあるけれど、文化的な発信力は弱い」
といったことがよく言われていました。
しかし、アニメやマンガによって、
日本人も知らない間に、日本の文化が発信され、
外国人に影響を及ぼしているのですね。
なんだか少し自信がもてるような感じがしました‥(^^;)
将来的には、日本といえば「高品質の製品」や「お寿司」よりも
「アニメ」「マンガ」が先に出るようになるかもしれないですね。

  • 後世にも、この評判を引き継いでいきたいですね。

もっとも、日本人の行動には、
外国人の目からすると誤解されやすい面もある、
といった内容もありました。
例えば、傲慢と思われてしまったりとか。
ただ、「高品質の製品」に代表されるような、
戦後の日本人の誠実な行動や成果が、
第2次世界大戦で一時は地に堕ちてしまった
日本の評判を回復していくのに
貢献していたんだな、と実感しました。
残念ながら、日本では国家のトップである首相が
ここ最近は頻繁に変わってしまったりして、
政治の面での印象は、昔に引き続き薄いままです。
しかし、我々一般市民が、世界各地へ出て行った時に
誠実な行動をする、そして世界へ誠実な機能の
製品を送り出すことによって
世界の人々の信頼を得られるようにする、
といったことは、一国民として地道に続けていきたいですね。
残念ながら、食の偽装とか、最近の日本では
非誠実な行動が目立つ感があるのですが‥