「色の新しい捉え方」(はてな年間100冊読書クラブ 6/100)

色の新しい捉え方 (光文社新書)

色の新しい捉え方 (光文社新書)

  • 色彩検定を批判する内容の本を、試験のために読んでも意味は無し

昨年の11月に「色彩検定」という、
色彩関係の検定試験(そのまんまですね‥(^^;)を
受験してきました。受験勉強で同じ参考書ばかり
読んでいるのは退屈することもあって、
勉強に繋がればと思い、この本を手にとって読み始めてみました。
ただ、この本は、その色彩検定に対して
批判的な論調の本だったんですよね‥(^^;)
これから検定を受検しようとしているのに、
検定に対して批判的な内容の本を読んでも
手助けにはならない訳で(笑)実際のところは
試験には役に立たなかったですね(笑)
まぁ、試験に対して批判的な論調ですから、
著者もそんなことは望んでいないと思いますけど。

  • 理論に頼ってばかりではなく、自らの感性も大事にして配色を

この本では、「色相環」を根拠がないものとして否定し、
色彩検定で学ぶ内容は、実際の配色には
役に立たないものとしています。
実際の配色の仕事をしている人達にとっては、
納得のいく内容もあるのかもしれません。
しかし、私のような、「配色とは全く関係のないような
仕事をしていて、色彩検定の勉強をしている」
人にとっては、ハッキリ言って雑音以外の
何者でもないって感じですね(笑)
ただ、色彩について、科学的に実証を行ったりしており、
内容的には一理あるかな、とも思います。
また、色彩の世界も、科学の進歩にあわせて、
理論とか変わったりもしているようですね。
まぁ確かに、配色というのは芸術的な面もあるため、
色彩理論に頼るばかりではなく、
自らの感性を大事にして、色を選択していくことも
必要かと思います。ただ、そのようなところは、
理論派でセンスに欠ける私にとっては、
もっとも苦手な分野かもしれません‥(^^;)
PCCSやマンセルシステムといった、
既存の色彩論に沿い、
それを応用していくといったことのほうが
多分私にとっては、やりやすいかなと思います。