モネ「印象 日の出展」

  • 少しはお休みを有意義に‥(笑)

正月休み最終日の4日・日曜日は、
少しは時間を有意義に使ってみよう(笑)
ということで、現在名古屋市美術館で開催されている
「モネ 印象 日の出展」を見に行ってきました。
展覧会のタイトルになっている、
モネの「印象 日の出」は、
モネの、そして印象派の代表作品のようですね。
印象派」の語源となった作品だそうです。
モネといえば、睡蓮が有名かなと思っていましたけど、
それ以外にも有名な作品があったのですね。
正月休み中ということで、
館内は結構賑わっていました。
メモ帳を片手にした、学生の姿が多かったですね。
「展覧会に行って、感想を書け」といった
冬休みの宿題が出ているのでしょうか‥?
そういえば、短い冬休みでは
今が宿題の追い込みの時期なのかもしれないですね。

  • 酷評されたのも、解るような気が‥(^^;)

この「印象 日の出」は、
日の出の時間帯の描写ということで、
全体的にはグレー系の色で彩られていました。
その中で、オレンジ色の太陽が
目に飛び込んでいるって感じですね。
従って、淡いタッチが優しげな印象を与えるものの、
地味な感じも否めず、インパクトは個人的には
もう一つだったかな‥と思いました‥(^^;)
モネがこの絵を発表した当時、一部では酷評されたそうですが、
「それもむべなるかな」と思ってしまうのは、
やっぱ自分の芸術的センスが無いからでしょうか‥?(苦笑)

  • 専門の警備員に展望スペース、VIP待遇ですな‥

目玉作というだけあって、館内ではこの絵に対して
専門の警備員がついていましたね。
また、絵のそばで見ることが出来ると同時に、
鑑賞客が多い場合に備えて?
少し離れた所に設けられた、展望スペースのような
所からも眺められるようになっていましたね。
東京国立博物館の展覧会で、
この手の「展望スペース」は見かけましたけど、
名古屋の美術館・博物館で私が見たのは、これが初めてです。
改めて、この絵がVIP扱いであることを実感しました。
この絵は、フランスのマルモッタン美術館の所蔵ですが、
そういえばこの絵以外は、
すべてが国内の美術館の所蔵作品であり、
海外から借りている作品は無かったですね。
その点からも、この「日の出」のレンタルにかかるコストが
莫大なものであることが、想像出来たりします‥(^^;)

  • モネは地味な色合いも好みだったとか‥?

会場は1階と2階に分かれていましたが、
2階部分は全てモネ作品で占められていました。
ただ、「印象 日の出」のみ1階にありました。
そのため、最初は「モネ展とうたいながら、
モネ作品はこの1作品のみ、というのは詐欺ではないか」
なんて、思ってしまったりもしましたけど‥(^^;)
その2階には、上記の睡蓮の作品もありました。
また、イギリスの霧の風景を描いた作品など、
「印象 日の出」と同じような、
グレー系の地味な配色の作品も多かったですね。
「こういった色調の絵は、モネ好みだったのかな」
とも思ったりしました‥(^^;)
もちろん睡蓮など、自然を描いた作品は、
緑色が溢れていたりしますけど。

  • 売れない画家もいれば、宝くじを当てた画家も(笑)

モネ以外にもルノワールなど、
画家一人あたりの作品数は多くないものの、
印象派の画家の作品展示してありました。
画家のプロフィールを見ていると、
存命中はあまり作品が売れず、
死ぬまで生活が苦しかった画家がいたかと思えば、
「宝くじが当たったので、作品製作に専念出来た」
画家もいたそうです‥(笑)
展示作品は、全部で50点弱程だったかと思います。
ここでも「印象 日の出」のレンタル料の
負担が大きいためか(^^;)、
作品点数はそれほど多くなかったため、
逆に最後まで疲れずに鑑賞出来ましたね。
展覧会の会場内は、休憩スペースは
用意されているものの、基本的に立ちっぱなしです。
私の場合、展覧会を見終わった後は、
疲労感を覚えることも結構多かったりするので‥

  • 印象派の作品は、馴染み易いかな‥

印象派は、都会に住んでいる画家が、
「優しい・人間と友達である」自然を描いた
作品が多いそうです。近世の都市在住住民の
支持を集めたのも道理かな、と思いました。
モネ以外にも、夕暮れの空を見事に描いた作品などがあり、
印象派の作品は、馴染みやすいって感じですよね。
現代美術とか、前衛的な作品は
まさに「芸術は爆発だ」といった感じで、
私には理解不能な作品が多いのですが(笑)
印象派の作品は、普通に素晴らしい作品だと思えます。
まぁ、「印象 日の出」のように、意外にもう一つと
思えてしまう作品もあったりしますけど‥(^^;)