「バッテリー2」(はてな年間100冊読書クラブ 66/100)

バッテリー (2) (角川文庫)

バッテリー (2) (角川文庫)

  • 中学で野球部に入部するも、巧は先生や先輩に目をつけられ‥

小説「バッテリー」の2巻目ですね。
主人公のピッチャー・原田巧と、
相棒のキャッチャー・永倉豪が中学に入学して、
野球部に入部したところから、ストーリーは動き始めます。
相変わらず自信満々、態度も大きい巧は、
中学入学早々、先生や先輩に目をつけられますね。
しかしそこで凹んだりせず、決して自分を変えないところが、
自称天才・巧の真骨頂(笑)って感じですな。
野球部に入部後は、監督の丸刈りの指示に背くなど
監督に歯向かい、先輩にシメられたりもしてしまいます。

  • 主人公が気の毒‥とは思えないのがこの小説(笑)

普通の小説であれば、このような場面では
「主人公がかわいそう、いじめっ子の先輩は悪」
という感じで、主人公に感情移入出来そうなのですが、
強気・自信満々すぎる主人公・巧の態度を見ていると、
あまり同情は出来なかったりして‥(笑)
しかし、歯向かわれた監督ですが、
そこは監督、巧の才能を見抜きます。
歯向かわれて気に食わないものの、巧の抜擢を図ったりしますね。
そこが、「今までのらりくらりと野球をしてきた」
先輩陣にとっては、納得のいかないところであり、
先輩陣の監督への反逆に繋がっていきます。
‥そんな感じの第2巻でした。

  • 美人先生に同級生、女性キャラも登場

穏やかな性格の相棒・豪や、
今までは体が弱いだけだと思っていたものの、
観察力に優れている弟・青波などの
巧を囲む周りの人達の影響によって、
相変わらずの負けん気バリバリの巧も、
少しずつ変わり始めているのかな、という感じがしますね。
まぁ本巻では1巻に引き続きまだまだ、
自分の野球の才能を頼みに突っ張りすぎるところがあり、
周りとは衝突しまくりって感じですけどね‥(^^;)
また、今回は美人の先生や同級生の女の子など、
中学・思春期に入った主人公たちの周りに
女性キャラが見え始めてきた、という感じですね。
1巻に登場した女性キャラというと、
巧と豪の母親位でしたから(笑)
まぁ巧はバリバリのエース(になる筈)ですから、
モテモテでしょうね、きっと‥(^^;)