天皇賞・秋は、見応えのある一戦に

  • 逃げ切ったか差し切ったか、果たしてどちらか‥?

日曜日に行われた、競馬の天皇賞・秋(G1)は、
非常に見応えのある一戦でしたね。
レースの展開としては、2番人気に押された
ダイワスカーレットが序盤から先手を取りました。
ダイワは結構ハイペースで飛ばしていました。
しかしそこは2番人気に押される馬だけあって、
実力は十分です。逆に後続を突き放し、最後まで
逃げ込みを図ろうとしていました。そこへ、
1番人気のウオッカと3番人気のディープスカイ
ゴール前に強襲を掛け、息詰まる攻防となりましたね。
一旦はウオッカが抜くも、ダイワスカーレット
最後差し返したところがゴール、という感じでした。

テレビの画面で見ていた限りでは、
ウオッカダイワスカーレット
どちらが勝ったのか、全く解りませんでしたね。
ややダイワが先着したかな、という感じにも見えました。
写真判定は10分以上の長い時間に及び、
判定結果の発表までは、
「これは一着同着ではないか」と思ったりしていました。
結果は、ウオッカが僅か2センチの差で、
ダイワスカーレットに先着しており、
天皇賞勝馬に輝きましたね。
ただ、500キロ近くの馬格を誇る、
競走馬の巨体からすると、
2センチなんて、めちゃ小さいですよね‥
「両方ともよく頑張った」ということで、
両馬優勝にしてあげたかった感がありました。

勝ったウオッカも強かったのは勿論ですが、
個人的にはダイワスカーレットの強さが
印象に残りました。自ら逃げてペースを作り、
それもハイペース気味でしたからね。
不利な展開の中、ギリギリまで粘り、
そして最後はあわや差し返そうとする勝負根性、
この馬は強いなと思いました。
また、勝ったウオッカが休み明け2走目なのに対して、
ダイワのほうは、一般的に不利と言われている
休み明け初戦ですからね。
そのような不利な状況にありながらも
この強い内容、牡馬を差し置いて、
今や現役最強馬ではないでしょうか。
事実今回は、ウオッカと共に、
牡馬陣を3着以下に一刀両断した訳ですが。

その一刀両断された牡馬の一頭、
3着のディープスカイですが、
ただこちらはまだ3歳馬、
このレースが初めての、古馬への挑戦でしたね。
3歳秋のこの時期は、まだ3歳限定のG1レース
菊花賞があるように、3歳馬と4歳以上の古馬では
まだ力の差がある時期だといわれています。
それでいながら差の無い3着というのは、
やはりこの馬も力のあるところを
見せたのではないかと思います。
さすがは今年の日本ダービー馬だけありますね。
そういえばウオッカ牝馬ながら
昨年の日本ダービー馬でもあります。
ウオッカが先輩ダービー馬の意地を見せた、
というところでしょうか。
この馬、「ディープ」と略される事が多いのですが、
個人的には「ディープ」というと、
数年前に活躍したディープインパクト
思い浮かべてしまいます。
おそらく多くの競馬ファンは、そうではないでしょうか。
「ディープ」の略称には、違和感を覚えますね‥

  • 4着〜6着には、G1レースの名脇役

その他の馬では、4着馬のカンパニーの
最後の差し脚が目立ったかな、という感じでした。
ハイペースの展開を最後方待機していたこともあって、
勝ったウオッカや2着のダイワスカーレット
比較して、ゴール前は一番勢いがありましたね。
ただ、この馬はいつもの如くという感じで、
G1競走にはあと一歩、手が届かないかな、
というところですね。G1にはあと少し手が届かない、
これは5着に入線したエアシェイディにも
あてはまりそうです。
G1レースには欠かせない名脇役
といったところでしょうか。
これは、6着に入線したサクラメガワンダーにも
今後あてはまって来そうですね‥(^^;)
今まで輸送が苦手だと言われてきた
サクラメガワンダーにとっては、
今回の6着は立派な結果だとは思いますけど‥