女子マラソンの高橋尚子選手が引退

女子マラソン高橋尚子選手が、引退を表明しましたね。
秋の東京国際女子マラソンに向けて
調整をしていたものの、
納得のいく結果が出せていなかったことが
引退の原因のようですね。
そっか、シドニー五輪のあの優勝から、
8年も経っているんですよね。
まぁ、プロスポーツ選手なら誰でも、
いつかは引退せざるを得ません。
また、北京五輪の出場権を賭けた
今年の名古屋国際女子マラソンにおける
あの惨敗っぷりを見る限りでは、
「引退もやむ無しかな」という感じはありましたね。
一度は頂点に輝いている選手ですから、
序盤から先頭集団についていけずにそのまま惨敗、
というレースは衝撃的でした。

  • 世界にはベテランランナーも多いですが‥

シドニーまでは快進撃を続けてきましたけど、
東京国際女子マラソンで敗れ、
アテネ五輪の出場切符を逃した頃から、
運が逃げていってしまったのかな、という感じでしたね。
その後、小出義雄監督の元を離れて独立、
指導者に頼らず自ら「チームQ」を立ち上げたものの、
好調の時には戻らなかった、というところでしょうか。
ただ、北京五輪の女子マラソンで優勝したトメノフ選手や
日本でもお馴染みのシモン選手など
世界の女子マラソンランナーは
ベテラン選手やママさん選手も多いだけに、
引退は少々残念な気もします。
しかし、「42.195キロを走り抜く」という
莫大なスタミナを必要とする競技なだけに、
一線で長く競技を続けるのは、
難しいのかもしれないですね。

  • 今は一言「お疲れさまでした」と。

過酷な競技のマラソンにおいて、
輝いていたシドニーの頃は、
本当に楽しそうに走っていた高橋選手、
まだ印象に新しいところです。
シドニー以降、オリンピック出場を2回連続で逃した上に
最後のマラソンが惨敗だったこともあり、
「引き際を誤った」という声もありますよね。
また、「チームQ」設立以降、
結果を出せなかったことから
「指導者につかずに独立するのは無謀だった」
という批判もあるかと思います。
ただ、楽しそうに走って、
そしてマラソンが大好きだったように思える高橋選手、
引き際については、後悔の念は無いように思えます。
「自分が走りたいから走った」
という心地ではないでしょうか。
そんな高橋選手ですから、
今回プロとしては引退するものの、
本人は今後も、一人の市民ランナーとして
ずっと走り続けそうな感じはしますね。
今は一言「お疲れさまでした」と言ってあげたいですね。