「プレゼンに勝つ! 「魅せ方」の技術」(はてな年間100冊読書クラブ 63/100)

プレゼンに勝つ! 「魅せ方」の技術

プレゼンに勝つ! 「魅せ方」の技術

  • 実際に「プレゼンをする」能力について解説

効果的なプレゼンの解説をした本ですね。
効果的なプレゼンとはいえ、Power Pointによる
見栄えの良い資料の作り方ではなく、
実際に「プレゼンをする」能力について、解説しています。
著者の肩書きには「パフォーマンス学」とありますね。
「パフォーマンス学」、そんな学問があるんですね‥(笑)
著者の「自称」の肩書きって感じでしょうか。
こうやって書くと、胡散臭く見えますけど(笑)
内容はなかなか実践的って感じでしたね。
「プレゼンの成功を決めるのは、自分ではなく相手」
従って「聞き手の心理的欲求を読む」ことが大切、
「目的とプレゼンする相手を間違えないこと」
(キーパーソンに納得して貰えないと意味がない)など、
自覚はしているのだけれど、ついつい忘れがちになってしまう
ポイントが並べられてありますね。

  • プレゼンに留まらず、コミュニケーションの手法でもありますね

まぁ、大勢の前でプレゼンをするとなると、
やっぱ人間って緊張してしまいますから、
プレゼンの際の大事なポイントとはいえ、
頭の中から抜け落ちてしまったり、しますよね。
また、プレゼンは「相手を説得する手段」ではありますけど、
「相手とのやりとりを経て、相手の共感を得て、
説得だけではなく互いにWin-Winの関係を築く」
など、プレゼンの手法に留まらず、
コミュニケーションの手法としても重要だな、
と思いました。「プレゼンは相手に伝わらなければ、
成功とはいえない」、肝に銘じておきたいと思います。
ただ1点、気になったこととして、
パフォーマンスの上手い実践例として、
小泉純一郎元首相を取り上げていたことですね。
小泉元首相、確かにパフォーマンスは上手かったですが、
個人的には、パフォーマンスだけの人、
という印象が強いです。この本では、
小泉元首相を褒めている表現が多くて、
個人的には少々引っかかりを覚えました。