「「食い逃げされてもバイトは雇うな」なんて大間違い」(はてな年間100冊読書クラブ 61/100)
「食い逃げされてもバイトは雇うな」なんて大間違い 禁じられた数字〈下〉 (光文社新書)
- 作者: 山田真哉
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2008/02/15
- メディア: 新書
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- 前作のタイトルを自身で全否定‥思わず手に取って
著者の前作「食い逃げされてもバイトは雇うな」、
そのタイトルを著者自身で全否定しています。
「どちらが本当なんだ」と思いながら、
本書を手に取った方々も多いのではないでしょうか。
前作のサブタイトルに「禁じられた数字」とありました。
「禁じられた数字」とは、数字化することによって、
一般的には物事のインパクトが強くなります。
しかし中には数字化することによって、
実態を誇大化・誤解をさせるようなケースもあり、
そこには注意するように、という感じでしたね。
- 数字は必要だが、数字以外もビジネスには必要
「数字を正確に読めるようになる必要」があります。
一方で「数字だけで判断してはいけない。
ビジネスには、数字以外の事柄も必要になる。」
ということが、本書の主な内容ですね。
タイトルに当てはめると、「食い逃げされない」
ためだけにバイトを雇うのは「大間違い」ですが、
「食い逃げ以外にも、他の仕事をやらせれば良い」
という感じですね。まぁ、言われてみれば
当たり前の内容という感じもします。
また、数字以外のもの(数値化出来ないものなど)も
ビジネスには必要であり、両者を共に重視すること
(=数値or数値以外ではなく、両者とも生かした
第3の道を探ること)が重要、としていますね。
- 著者自身が、ビジネスには詳しくないから‥?
最後はごくごく当たり前のところに
落ち着いたかな、という感じもしました。
本書は「さおだけ屋はなぜ儲かるのか」から
始まった一連のシリーズ、という感じもしているので
一連のシリーズの大目的であったと思われる、
内容を「会計の入門書」という面に絞っても
良かったかな、という感じもしました。
本書を手に取る人は、「ビジネスを知る」
ということよりも、「会社の数字に詳しくなりたい」
と考えている人が、多いと思われるので。
まぁ、著者が会計の世界に生きる会計士、
ということもあり、自身の自嘲
(=数字以外のビジネス面は詳しくない)
が含まれているのかもしれないですね。