「マリア様がみてる マーガレットにリボン」(はてな年間100冊読書クラブ 48/100)
マリア様がみてる 31 マーガレットにリボン (コバルト文庫)
- 作者: 今野緒雪,ひびき玲音
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2008/04/01
- メディア: 文庫
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- 今回は本編キャラが登場する「短編集」
「マリア様がみてる」シリーズの最新刊は
(‥って最新刊とはいえ、発売からは
もうかなり経ってしまっていますけど‥(^^;)
「マリみて」がブレイクしてから刊行されるようになった
短編集ですね。ただ、今までの短編集の登場人物は
本編キャラはほとんど登場せず、
オリジナルのキャラによるストーリーが多かったです。
しかし、今回の短編集は、本編キャラが登場する
いわゆる「外伝」的な扱いになっていますね。
それも、高い人気を誇った懐かしの先代薔薇さま
(水野蓉子さま、鳥居江利子さま、佐藤聖さま)
が登場します。ファンにとっては見逃せない作品、
という感じですね。作者の今野緒雪さん曰く、
「ファンの要望に応えた」作品だそうです。
今まで「マリみて」の外伝は、
「本編キャラが全く登場せずにガッカリ」
というケースが多かったですが、
今回はファンなら楽しめる作品に
仕上がっているのではないかと思います。
- 志摩子さんの出生の理由が明らかに‥重かったです
先代薔薇さまにまつわるストーリーとしては、
真面目キャラからイメチェンを図ろうとする蓉子さま、
江利子さまは恋人・山辺氏の娘さんと対面を果たし、
といった感じの、ショートストーリーが
収録されていますね。
また、先代薔薇さまたちだけではなく、
本編キャラのサブストーリーも収録されています。
白薔薇さま・藤堂志摩子さんの出生の秘密
(これは結構重たいお話でしたね‥
お寺の娘の志摩子さんが、クリスチャンになった理由も
ここで明かされていますね。)
そして福沢祐巳ちゃんの青い傘が、
盗まれてから戻って来るまでのいきさつとか。
- 青い傘といえば、「レイニーブルー」ですね
この青い傘のエピソードは、
シリーズの中盤(現在の冊数からすると、序盤?)
「レイニーブルー」を思い出しますよね。
終わり方がブルーな展開であった、「レイニーブルー」は、
発売当時は波紋を呼びましたね。
続きが気になるけど読めないジレンマから、
「レイニー止め」という言葉も生み出されたりしました。
そのブルーな展開の元凶であった松平瞳子ちゃんと、
祐巳ちゃんが今や姉妹になってしまう訳ですから、
月日も経つものだな‥という感じがします‥(^^;)
もっとも、「レイニーブルー」以降の「マリみて」は、
決してストーリーの展開が早かった訳ではないので(笑)
ようやくここまで来たなぁ、という感じです。
- まだまだ続く?「マリみて」シリーズ
本巻「マーガレットにリボン」のあとがきには、
現三年生の小笠原祥子さま&支倉令さまが卒業して、
祥子さま&祐巳ちゃんの姉妹関係が終わった後も
「マリみて」シリーズは続く旨の記載がありますね。
個人的には、もうここまで散々長々と
引っ張ってきたこともあり、
もうこのあたりでシリーズを完結させても
良いのではないかと思いますけど。
私にとって、「マリみて」は、祥子さま&祐巳ちゃんの
二人が主人公、という感じがしているので。