「裁判官の爆笑お言葉集」(はてな年間100冊読書クラブ 47/100)

裁判官の爆笑お言葉集 (幻冬舎新書)

裁判官の爆笑お言葉集 (幻冬舎新書)

  • 裁判官が法廷で発した「お言葉」を収録

裁判の傍聴を趣味にしている(笑)著者による
裁判官が法廷で発した言葉を収録したものですね。
見開き2ページの構成になっており、
右側のページに裁判官の言葉を掲載し、
その言葉に対する解説を、左側のページで加えています。
読み易い構成となっていますね。
また、本のタイトルは「爆笑」とありますが、
必ずしも爆笑する内容だけではなく、
読んでいてホロリとしてしまうような、
人情味溢れる発言なども、収録されています。

  • 時には裁判官も、情に流されることも‥

裁判というものは、裁判官が情を極力排除して、
理知的な立場に立って判決を考え、
下すものと思いがちですが、この本を読むと、
「あぁ裁判官も人の子なんだな」って実感させられますね‥(^^;)
被告人に反省を促す言葉、あるいは被告人を励ます言葉‥
中には人情味溢れたセリフもあります。
基本的には、裁判は情とは無縁の世界であり、
理知的にきちんと判断して量刑は決められます。
「求刑の8掛け」が相場とも言われていたりしますが、
相場で下された判決については、我々一般国民だけではなく、
裁判官自身も、納得のいかないケースもあるようです。
判決の際に、敢えて被告への苦言や
原告(被害者側)への慰めの言葉を
追加していたりするケースもありますね。