北京オリンピック、閉幕

  • 日本勢は、女性選手の活躍が目立ちましたね

2週間あまりにわたって開催された北京オリンピック
遂に終わってしまいましたね。
時差の少ない中国開催であったこと、
及びお盆休みと重なったこともあって
結構観戦していたかな、という感じでした。
日本人選手関係では、ソフトボールの悲願の金メダル、
競泳では北島康介選手がアテネからの連覇で二冠、
など盛り上がりを見せましたね。
女子マラソン野口みずき選手など、
期待を集めながらも残念な結果
(というか、野口選手の場合は、
結果以前の問題でしょうか‥(^^;)
に終わってしまったケースもありましたけど。
ラソンといえば、最終日の24日に行われた
男子マラソンでは、佐藤敦之選手が
なんと完走走者の中では最下位!でゴールしたようですね。
ラソンは、野口選手と高橋選手によるオリンピック連覇など
ここ最近はずっと、男子に比べて女子のほうが
圧倒的な成果を残していましたけど、
遂にここまで差がついたか、という感じがしてしまいました。
そういえば今回のオリンピック、北島選手(競泳)を除けば、
圧倒的に女性選手のほうが、結果を残していましたね。
ソフトボール(と野球)、柔道、サッカー、レスリングなど‥

  • 「オールスター軍団」の野球ですが、普通に弱かったような‥

その一方で、野球はメダル無しに終わってしまいました。
今回は全てプロ選手、それも球団ごとの制限人数の無い
まさに「オールスター軍団」で、
「悲願の金メダル」に臨んだはずです。
しかしそれが、韓国・キューバ・米国には
一度も勝てずに4位ですからねぇ‥
MLB選手は不在で、マイナー選手中心の米国に
2回も負けるとは、プロとしてちと情けないですな。
ただ、オールスター軍団のはずでしたけど、
「運が悪くて負けた」のではなく、
メダルを獲得した上位チームには全敗するなど、
普通に弱かったのは、また事実ですね‥(^^;)
台湾やオランダ相手にも苦戦、楽に勝てたのは
開催国特権で出場の中国だけではなかったでしょうか。

  • 野手に本調子ではない選手が多く、最後まで得点力不足‥

さてその敗因なのですが、一つには
「怪我などで本調子に無い選手が、野手に多かった」
ということでしょうか。
川崎宗則選手、西岡剛選手、村田修一選手などは
試合に出られなかった時もありましたね。
このほか、試合出場には問題なかったものの、
稲葉篤紀選手や新井貴浩選手も
オリンピック前に故障していたような感があります。
まぁ、ここは故障持ちの選手を選出した
星野仙一監督などの首脳陣の責任も
問われるところです。お陰で今回の日本代表は、
最後まで得点力不足に悩まされていた感がありますね。
先発投手陣は、初戦のダルビッシュ有選手を除いて
比較的良かっただけに、得点力不足は目立ちましたね。
もっとも、投手陣も、先発投手ばかり集めたため、
中継ぎ専門投手が不在でした。先発投手の一部が
不慣れな中継ぎに回って、痛打を食らうシーンが
目立ちましたね。この中継ぎ投手の不在は、
野手陣と同じく、選出のミスでしょうねぇ‥

  • 調子の上がらない選手を使い続けて‥

あとは、調子の上がらない選手を使い続けたことですね。
これは選手よりも、首脳陣の責任だと思います。
2回連続で打たれていた、岩瀬仁紀投手を
準決勝の韓国戦で起用し、3度目も打たれてしまう‥
そして、まずい守備を繰り返していた、G.G.佐藤選手を
3位決定戦でも起用し、ここでも致命的なエラーをしてしまう
‥といった感じですね。「汚名返上の機会を」という
星野監督の親心もあったかと思いますけど、
残念ながらその期待は裏切られてしまいましたね。
該当の選手が「失敗を心の中で消化して、
本調子に戻っていれば」汚名返上が果たせたと思います。
しかし、「ショックを引きずっている状態で、起用を続ければ」
再度失敗してしまい、その選手はドツボに嵌っていく
だけですからね‥今回の星野監督は、
この見極めに失敗してしまった、ということである思います。

  • やはり星野監督は「短期決戦には弱かった‥」

ただ、今回の選手起用から判断すると、
星野監督は、データや理論ではなく、
情に基づいて指揮をしているな、という印象を受けました。
まぁ、それが「燃える男」星野仙一の持ち味、
ではありますけどね‥(^^;)
星野監督と相性が合う選手にとっては、監督の意気を感じて、
非常にやり甲斐が感じられるのではないでしょうか。
一方、合わない選手にとっては、
とことん合わなさそうですよね‥(^^;)
ただ、「ショックを引きずっている選手を
再起用して失敗してしまった」ように、
日本シリーズで優勝したことの無い星野監督の、
「短期決戦には弱い」欠点が、今回も現れてしまいましたね。
オリンピックの野球のアジア予選を勝ち抜いて、
少しはマシになったかな、とも思っていたのですが‥