「凡人力」(はてな年間100冊読書クラブ 45/100)

凡人力

凡人力

  • 凡人は毎日努力すること‥

一握りの「エリート」以外の「凡人」が
サラリーマン人生において勝つには
どうすればよいのか、を説いた本ですね。
著者は自らを「凡人」と謙遜していますが、
米国弁護士・米国公認会計士の資格を持っています。
弁護士と会計士の資格があるのなら、
今やもはや凡人ではないような気がします。
しかし、著者は「自分が凡人だと気づいたからこそ、
努力をして、勝ち組になることが出来た」
という結論に達していますね。
著者は、「エリートと対決するために」
凡人が身に付けることを説いています。
その内容は、「毎日の努力」が中心となっていますね。
「凡人の成功に王道なし」という感じですから、
テクニックなどを求めて、この本を手に取ってしまうと、
読んでいて少しがっかりする内容かもしれません‥(^^;)

  • 全体的に「エリート」を敵視していて‥

あと、著者の経験に基づくからなのか、
エリートに対する反感が強いようですね‥(^^;)
そこまでエリートを目の敵にしなくても良いのに、
という感もありました。
もっとも、本書に書かれている内容は、
凡人だけではなく、エリートにも通用する内容ですよね。
ただ、エリートが本書に書かれているような
「努力する習慣」・「人間学」・「他人に頭を下げること」などを
身に付けてしまったら、もはや向かうところ敵無し、
凡人が勝てる余地など無くなってしまう、
という感もあります‥(^^;)
まぁ、「エリートのプライドが、決して頭を下げさせない」
とも書いてありますけど‥(笑)
そして、「人生、最後が肝心」など、
最後は人生論的な内容に繋がっていますね。
「最後に凡人はエリートを抜く」といった感じで、
最後まで対エリートに囚われた内容になっています。
そこまでエリートを敵視することもないのに‥
と思ったりもしてしまいました‥(^^;)
ただ、内容的には、全般的に
「なるほど、もっともだ」と思わせる内容でしたね。