北京オリンピック ソフトボール 上野投手の熱投

  • 女子マラソンは残念な結果に‥
    • 連覇の流れがあっただけに、野口選手の欠場は残念‥

日本のエース、野口みずき選手がレース数日前に欠場決定、
土佐礼子選手は故障による途中棄権、ということもあって
3大会連続金メダルは果たせませんでしたね。
今回の北京オリンピックでは、
他の競技では、「アテネ五輪に引き続き連覇」
というケースが多かったですね。
この流れに乗って連覇が期待されていた野口選手ですが、
残念な結果になってしまいました。
一度オリンピックで優勝した経験を持ち、
「オリンピックに向けた調整」を
身をもって熟知していた筈の野口選手でさえ、
調整を失敗してしまう位ですからね‥
本番に対する調整の難しさを実感すると同時に、
アスリートが身も心も削って練習しているんだなぁ、
と改めて実感しました。

    • 棄権の土佐選手、野口選手に欠場は先を越されてしまった‥?

棄権に終わった土佐選手ですが、
棄権の原因となった外反母趾は、実は開始前から
かなり悪かったのかもしれないですね‥
欠場も考えていたところ、野口選手に先を越されてしまい、
引くに引けなくなった、といった感じもしてしまいます。
まぁ、私は「土佐選手はメダルまではちょっと苦しいだろう」
と考えていたので、野口選手の欠場時点で
「今回の女子マラソンは期待出来ないだろうなぁ‥」
と思いました。もう一人の代表、マラソンが2回目という
中村友梨香選手では、百戦錬磨の各国の競合相手に
まだまだ適わないだろうな、と思っていました。
もしこの大舞台で中村選手がメダル獲得の結果を残せば、
野口選手や高橋尚子選手並みの、
これからの日本の女子マラソン界をリードする
超大物選手登場、という感じでしたけどね。

    • 優勝したトメノフ選手は38歳!

レースのほうは、中盤で思い切りよく
先頭集団を飛び出して独走した、
ルーマニアのトメノフ選手が優勝しましたね。
各国の有力選手がひしめく中で、
思い切った決断だったと思いますけど、
見事に賭けに勝った、という感じですね。
しかしこのトメノフ選手、なんと38歳とか‥
ルーマニアにはこの他にも、日本でもお馴染みの
リディア・シモン選手も、終盤まで2位グループに入って
好レースを見せていました。
ルーマニア勢のこのベテラン選手の活躍、凄いですよね。
これを考えると、野口選手も充分、
ロンドンオリンピックでのリベンジが
期待出来るのではないでしょうか。

  • ヌデレバ選手は、2位集団から抜け出して2位を確保

あと、アテネオリンピックでは
終盤野口選手に迫って銀メダルのヌデレバ選手、
今回も終盤近くまで一団だった2位集団から
キッチリ抜け出して、連続銀メダルを確保しましたね。
ヌデレバ選手、序盤は先頭集団の後ろのほうに
付けていたため、トメノフ選手の飛び出しに
ゴール近くまで気づかなかったようです。
トメノフ選手がいなければ、
ヌデレバ選手のイメージ通りに、
「先頭集団につけ、他の選手を見事に競り落として、
見事に優勝」となっていたところでしたけど。
でも、さすがにベテランの老獪なレースぶりだなぁ、
と見ていて感心しました‥(^^;)

  • ソフトボール、三度目の正直で金メダルはなるか?
    • アメリカ戦はリベンジならず、三位決定戦に

20日は、ソフトボールの準決勝&三位決定戦が
どちらも凄かったですね。
準決勝は、予選で唯一敗れたアメリカ戦でした。
予選時はエースを温存して、いわば想定内の
コールド負けを喫した日本ですが、
準決勝ではエースの上野由岐子投手を立てて
リベンジを目論んでいましたね。
野投手はアメリカ打線を抑えるも、
日本の打線もアメリカ打線に抑えられ、
延長戦のタイブレークにもつれ込みましたね。
さすがにここで上野投手は力尽きてしまい、
悲願のアメリカに対するリベンジはなりませんでした。

    • 午前中に続き上野投手が連投

しかし、上野投手はこの日の夜に行われた、
三位決定戦のオーストラリア戦にも
再度先発で登場したんですよね。
ダブルヘッダーの連投、ただでさえ凄いのに、
この試合もまた延長戦に突入してしまいました。
それも、7回2死、「あと一人」という状況で、
ホームランで同点に追いつかれてしまいました。
ショッキングな状況だったとは思いますが、
野投手はこの一発を浴びても、
気落ちすることなく投げ続けましたね。
野投手の精神力、そして体力は凄いな〜
と実感させられました。

日本は後攻めだったので、
タイブレークでは、サヨナラのチャンスを逃したり、
また相手に点を取られれば、同点に追いついたりして
なかなか決着が着かなかったですね。
この試合は本当に、テレビから目が離せなかったです。
タイブレークなので、自軍の攻撃時には常にチャンス、
相手の攻撃時には常にピンチ、ということもあり、
非常にスリリングな展開でした。
なるほど、タイブレークには試合時間短縮と共に、
盛り上がるシーンを作ろうとする意図もあるのかな〜
なんて思ったりもしました。
最後は日本がチャンスを生かして、
ようやくサヨナラ勝ちを果たしました。
まさに上野投手ご苦労さま、
という展開の2試合でしたね‥
はぅ〜金メダルへの道は、長く厳しいものですな‥
ここまで来たら、ぜひとも三度目の正直で
アメリカにリベンジして貰いたいものです。
もっとも、選手達自身が、一番そういう思いは強そうですけどね。