「デッドライン仕事術」(はてな年間100冊読書クラブ 38/100)

デッドライン仕事術 (祥伝社新書)

デッドライン仕事術 (祥伝社新書)

  • デッドラインを決めれば、仕事の効率や質が高まる

「ノー残業」を推進して話題になった、
下着メーカー・トリンプの前社長である
著者によって書かれた本ですね。
本のタイトルの通り、仕事を効率化する方法として、
「デッドラインを決めること」をあげています。
実行するのは「毎日、帰る時間を決めて仕事をすること」
そして「仕事には締切日を決めること」の2点だそうですね。
デッドラインを決めれば、そこに向けて働くことによって、
仕事の効率や質が高まるそうです。
まぁ実際、著者のトリンプは、19年連続増収増益を達成したそうです。
確かに、あまり気乗りのしない仕事に取り掛かっていると
時間が長引いてしまい、ダラダラと残業してしまったり
する結果にもなってしまいますよね。

  • ホワイトカラーは、仕事の効率を上げることが必要‥

また、他人に仕事を頼む際にも、ハッキリとした期限を決めずに
「来週頃までに」といった感じでは、
相手からも優先度を下げられてしまいます。
自分だけではなく、自分を取り巻く周りの人達も
自分のペースに巻き込めますよね。
私は今までは、締切日とか割と意識して
仕事をして来たものと思っていますけど、
改めてその重要性を再確認した次第です。
製造作業におけるブルーカラーは、「カイゼン」活動などにより
効率は高くなってきているものと思いますが、
日本のホワイトカラーの仕事効率は低い、
と前々から言われていますよね。
そして、現在間接部門では、正社員に代わって
賃金の安い派遣社員が勢力を拡大しています。
個人的には、正社員と派遣社員の間には、
その賃金差ほどの能力差は無いものと感じています。
これからは、普通に仕事をしているだけでは、
正社員は、賃金の安い派遣社員に、
置き換えられてしまうことになるでしょう。
我々正社員のホワイトカラーとしては、
より効率的に仕事をこなすことによって、
置き換えのきかない、存在感のある「歯車」になる
必要があるかと思われます。

  • トリンプには、本当に残業は無いのでしょうか‥?

また、「社員教育」は無駄である、
などとズバッと言い切っていますね‥(^^;)
まぁ、それだけの決断力が無ければ、
19年連続増収増益といった輝かしい軌跡は
成し遂げられないのでしょうけど‥
少々強引な印象も受けました。
著者曰く、「仕事の技は盗むものだ」そうですけど。
あと、このトリンプという会社で
本当に残業が無くなったのかどうか、
一度確かめてみたいですね‥(笑)
就業後、電気が消された後で、
こっそり仕事を再開する社員がいたりとか、
あるいはパソコンを家に持ち帰って仕事をする
社員とか、いないのでしょうか‥?
デッドラインを決めただけでは、
残業が全く無くなるほど、仕事が効率的には
ならないような気もしてしまうのですが‥
まぁ確かに、会議が無駄な時間であり、
会議こそデッドラインを決めるべき、
というのは私も実感していますけど‥(笑)