欧州選手権 決勝トーナメントは波乱続き

サッカーの欧州選手権EURO2008ですが、
決勝トーナメントは個人的には
波乱連続の結果となっていますね。
決勝トーナメントの1回戦(準々決勝)を終えて、
グループリーグを1位で抜けたチームが
4チーム中3チーム中敗退してしまいました。
クリスティアーノ・ロナウド選手を擁し、
内容的にも優勝候補の一角と思われた
ポルトガルはドイツに敗退してしまいます。
C・ロナウド選手の活躍ぶり、個人的には
もう少し見ていたかったような感がありますね。
ポルトガルのスコラリ監督の退任報道が
ドイツ戦の前に流れてしまったところも、
ポルトガルチームのメンバーの士気に
影響した可能性がありますね‥
昨年、中日ドラゴンズが日本一を成し遂げたのも、
相手の北海道日本ハムファイターズ
ヒルマン監督の退任が日本シリーズの前に
明らかになったことも
大きく貢献していると思われるので‥

そのドイツに勝ってグループリーグでは3連勝し、
グループ1位抜けを果たしたクロアチア
トルコに苦杯を喫します。
トルコはこの欧州選手権、試合終盤に追いついたり
試合を決める得点をあげたりしており
運が向いている面もありますね。
グループリーグの強運を、そのまま続けている、
といった印象を受けます。もっとも、
グループリーグを1位で抜けたチームが
相次いで敗退していますから、
グループリーグ時の好調さを
どのチームも維持出来るかとなると、
それは異なるようですが‥

そして一番驚いたのは、ロシアがオランダを
倒した一戦ですね。オランダは「死のグループC」を、
イタリア・フランスに圧勝して
悠々通過してきました。決勝トーナメント開始前は、
グループリーグの勢いから優勝候補筆頭かと思われていた
そのオランダが、欧州でもトップクラスとは言えない
ロシアに負けるとは‥これは全く予想外でした。
ロシアの監督は、日韓W杯で韓国を4位に導き、
ドイツW杯ではオーストラリア監督として
日本代表の前に立ち塞がったヒディンク監督です。
しかし、今のオランダに圧勝するとは、
まさにヒディンクマジックというか、
そういうものがあるんだな、と実感しました。

  • 有力国の敗退で、スペインにチャンスも

結局、グループリーグ1位で
勝ち進んだチームはスペインのみになりましたね。
スペインの相手・イタリアは、今大会は
死のグループリーグで苦戦を強いられ、
突破するのがやっと、という状況でしたからね。
フランス戦で燃え尽きてしまったような、
そんな印象もあった、イタリアですが
もっとも、好調スペイン相手にPK戦にまで
持ち込んだのですから、善戦したとは言えますよね。
そして「無敵艦隊」などと言われながらも、
ビッグタイトルの戴冠にはあまり縁がないと
言われていたスペインですが、
これだけ有力国が敗退を余儀なくされている中で、
ここに来て優勝の大きなチャンスが回ってきた、
という感がありますね。