「効率が10倍アップする 新・知的生産術」(はてな年間100冊読書クラブ 30/100)

  • スーパーウーマンならではの手法も‥

最近人気の著者・勝間和代さんによる
題名の通り「知的生産術」本ですね。
確かに色々な手法が公開されています。
著者は「史上最年少の会計士試験合格」など、
「数々の資格・賞を取得した」、いわばスーパーウーマンです。
「数々の資格・賞を取得した」知的生産術、
といった表現もあったりして、読んでいて
少々鼻についてしまうような箇所もありました。
また、確かに万人に有効な手法もありますが、
著者自身にのみ有効なのではないか?と思われる
手法もありましたね。例えば、
「睡眠時間をしっかりと確保する」などの手法です。
睡眠時間の多少については、
おそらく個人個人に左右されますよね。

  • 例えば「1ヶ月に本代15万円」とか‥

また、著者が得意な「IT系」「会計系」など、
この本に出てくる手法は、特殊な分野に限られているのでは
ないかな、という感じもしてしまいました。
まぁ確かに現代では、IT・情報を使いこなすことが
大事なのは間違いないとは思いますけど。
また、「値段の高い本を読んでみる」というのは
一理あると思いますが、とはいえ著者のような
「一ヶ月に書籍代15万円」支出する生活は
我々庶民にとっては、夢のようなお話でしょうね‥(^^;)
そんな感じで、著者に対して少々反感を
覚えながらの読了となってしまった感がありました。
とはいえ、この本の巻末では、著者自身がお勧めする本を
100冊以上も名前を挙げているところは、親切かなと思いました。

  • 情報を発信して、人脈を作っていく

IT系では、Webメールを使う、
HDのバックアップは取る、PCの代替機を用意するなど、
それほど「目から鱗」の技術は無かったですね。
ただ、「人脈作りの技術」として、
まずは情報を発信する(相手に与える)ことから始まる、
としているところは確かに納得感がありましたね。
便利な「検索機能」を提供して、利用者やスポンサーが
ひとりでに集まって来ているのが、
今の「グーグル」のシステムかと思います。
ここはまさに、著者が「自分をグーグル化」することが
実践出来ているのかな、と思ったりしました。

そういえばこの本でも、グロービスで受講した
クリティカル・シンキング」の手法が出て来ましたね。
まだ受講中に苦労した記憶が生々しいので(^^;)
クリティカルシンキング」や「ロジカルシンキング」などの
タイトルの本を読むことは
今は意図的に避けているのですが(笑)
この本を読んでいて、途中の章に
マッキンゼー直伝 ピラミッド・ストラクチャー
MECEの力」なんて出て来たときは、
もう笑うしか無かったですね‥(^^;)
加えて、頭の良い人材が集まっていると言われている
コンサルティング業界では、「クリティカル・シンキング」の
スキルは、至極当たり前に使われているんだな、と実感しました。