「フェンネル大陸 真勇伝(1) 草原の勇者」(はてな年間100冊読書クラブ 28/100)

  • 新シリーズの開幕‥でも実質はプロローグ‥?

この「フェンネル大陸」シリーズ、
前作の「偽王伝」に続く新シリーズとなりますね。
「偽王伝」シリーズでは、まだまだ謎が沢山残っている
状態での「暫定的な完結」という感じでしたね。
従って、実質的にはストーリーは「偽王伝」シリーズから
続いている、と言えるのではないでしょうか。
主人公フェン達の活躍の場が、別の大陸に変わるため
新シリーズが始まる、と言うような感じも受けますね。
ただ、「真勇伝」の1巻目の本書は、
まだ「偽王伝」シリーズと同じ大陸が舞台なだけに、
本書は「真勇伝」シリーズへのプロローグのような
位置づけになるでしょうか。

  • 舞台を新大陸に移して、主人公の仲間の正体が明らかに‥?

新大陸は、「偽王伝」シリーズでは
最後までその正体が謎のままであった、
主人公の仲間・サチに縁が深そうな場所であるため、
これからサチの正体が少しずつ明かされて
いくのかな、といった印象も受けますね。
前作「偽王伝」は、こういった伏線が
ほとんど回収されないまま、
ストーリーが終わっていましたよね‥(^^;)
まぁ、こうしてストーリー自体が続いていく、
ということも影響していたかとは思いますけど。

  • 今回は「革命」ですが、平和に解決しましたね‥

さて、今回のストーリーは、
主人公フェン達は、再び旅を続ける途中で
リムナンテス国の「革命」に巻き込まれます。
(というか、自分から進んで巻き込まれていますよね‥(^^;))
父王に捨てられた息子が、暴政をふるう父王を
倒そうと立ち上がるのですが、その裏では父王の企みが
密かに進行していて‥という展開ですね。
最後にその「父王の企み」の謎あかしをして、
結果は「無血革命」が成功した、という感じです。
そういえば本シリーズ、主人公フェンに
近い人物はもちろん、それ以外でも、
あまり登場人物が死ぬことは無いような気が‥(^^;)
「偽王伝」でも、てっきり死んだものと思われていた、
現ラビッジ王の姉が実は生きていた、
なんてケースもありましたね。