「通勤大学MBA7 ストラテジー」(はてな年間100冊読書クラブ 27/100)

通勤大学MBA〈7〉ストラテジー (通勤大学文庫)

通勤大学MBA〈7〉ストラテジー (通勤大学文庫)

  • 「経営戦略」の基本を解りやすく解説

本書は、経営戦略系の一日講習を受講した時の
サブテキストとして指定されたものです。
もっとも講習時に本テキストの内容を
直接解説してくれたとか、そういうことはなく、
あくまでも事前の予習テキストとなっていました。
新書本であり金額も700円程度とお気軽なのですが、
ただ内容的には、ストラテジー(経営戦略)の基本が
コンパクトに収められていたと思います。
例えば、経営戦略の定番とも言えるSWAT分析や
PPM(プロダクト・ポートフォリオ)など。
そんな感じで、経営戦略の基本を知る上では、
最適の一冊という感じがしますね。
この「通勤大学」シリーズ、他の本も同じであれば、
本シリーズを読むことによって、MBAの基本を
身に付けることが出来るのではないかと思います。
まぁ私は実際にMBAを身に付けた訳ではないので(^^;)
あくまでも想像に過ぎないですけどね‥

  • グロービス」では、最後に位置する科目なのですが‥

私が先日まで通っていた、ビジネススクール
グロービスでは、この「経営戦略」科目は、
マーケティングや財務などの科目を受講した後で、
最後にまとめの意味で受講する」
といった位置づけになっています。
各科目を受講するには12万円!かかりますから、
「経営戦略」を受講するまでに、
50万円近くの投資が必要(笑)なんですよね‥
まぁ確かに、マーケティングや財務、人事など
色々な科目の内容が出てくることは事実です。
ただ、この本を読む限りでは、
「経営戦略」は、そこまで難しい内容では
ないのではないか、と思ったりもしました。

  • 「経営戦略」理解していると、カッコ良いですよね(笑)

「経営戦略」は、経営トップ層だけのものではなく、
我々のような一般社員でも、
知っておいて損は無い内容ですよね。
「経営戦略を理解している」なんて言うと
なんだかカッコ良く聞こえますし‥(笑)
そんなこの本の内容としては、
「経営戦略」の定義の説明始まり、
「経営環境の把握」「事業ドメインの設定」
「戦略の実行とコントロール」といった
章立がなされています。ビジネス書とかを
読む習慣のある人達にとっては、
大体既知の内容が多いかな〜という感じはします。
ただ、入社間もない若手社員の方には
お勧めかな、と思いました。
失われた10年」を経て、日本の会社では
ホワイトカラーの生産性向上が叫ばれていますよね。
この「経営戦略」に限らず、「マーケティング」や
「アカウンティング」・「ファイナンス」など、
今後はビジネスパーソンが持っているべき
基礎知識のような位置づけに、
なるのではないかと思います。