「レバレッジ勉強法」(はてな年間100冊読書クラブ 26/100)

レバレッジ勉強法

レバレッジ勉強法

  • 「最小の労力で、最大のリターンを得る」勉強法

この本のタイトル「レバレッジ」とは、
「最小の労力で、最大のリターンを得る」ということです。
従って、この本は効率的な勉強法を説いている本ですね。
著者は自分自身を「怠け者で、頭は良くない」と
一種の謙遜をしています。そんな著者の経験則に基づいた
「効率的な勉強法」という感じでしょうか。
そんなスタンスで書かれているため、
「勉強する癖がついていないサラリーマンが、
勉強しなければならなくなった時」
に読む本としては、丁度良いかもしれません。
勉強するための「やる気づけ」(=勉強することによって
どのようなリターンを得るのかを明確にする)
など、勉強する癖が全く無くなってしまった人を
勉強をするように仕向ける手段が盛り込まれていますね。

  • 勉強するにも「投資とリターン」を考えること

また、勉強するにも、「投資とリターンを考慮する必要がある」
というのは、面白い視点かもしれません。
学生時代は、「受験に役に立たない科目でも、
勉強して、中間・期末テストを乗り越える」
必要がありましたけど、社会人になれば、
リターンの無い勉強は、する必要が無いですよね。
また、そんな時間も無いでしょうし‥
あと、「子供には、勉強を教えるのではなく
「勉強法」こそ教えるべきである」というのは
なるほど納得だな〜という幹事でした。
また、この本では特に、多くの社会人が
一番悩まされていると思われる(^^;)
英語の勉強法に紙幅を割いていますね。
ネイティブ・同時通訳の域を目指すのではなく、
その6割で良い、といった割り切り方は
「効率的な勉強法」に繋がっているのでしょうね。

  • ただ、「勉強する習慣のある」人には物足りないかも‥

しかし、「勉強する癖が既に付いていて、
その上で難関の資格試験を目指そうとする」ような
人にとっては、この本は物足りなく
思えてしまうかもしれないですね。
例えば公認会計士試験とか、そういう難関試験に対して
本書の勉強が通用するとは思えないです。。。
まぁ、「勉強する癖が付いていないサラリーマン向け」
の本ですから、「勉強の長い道のり」で言えば、
ほんの序盤の部分に過ぎないでしょうからね。
また、勉強法についても、特に目新しい方法は
見当たらなかったような気がします。
試験までの期間から逆算したスケジューリングなど、
例えば大学受験生であれば、本書を読まなくても
普通に実施しているでしょうね。