「「伝説の社員」になれ!」(はてな年間100冊読書クラブ 18/100)

「伝説の社員」になれ! 成功する5%になる秘密とセオリー

「伝説の社員」になれ! 成功する5%になる秘密とセオリー

  • 他人とは違う「5%」の中に入ること

私は今まで知らなかったのですが(^^;)
本書の著者の土井英司氏は、元はアマゾンの
カリスマバイヤーとして有名だった方のようですね。
まだ三十代前半と若い方でもあります。
「1万冊のビジネス書を読破した」と豪語する
土井さん自身が書いた、「ビジネス書」になりますね。
若い方が書いただけあって、非常にエネルギッシュな
内容になっていると感じました。
本書では、「伝説の社員」になるには、
「他人とは違う、5%の法則にあてはまる人材になれ」
と説いています。本書のようなビジネス書で成功体験記を読んでも
本に書かれたことを、実践している人は少ないという感じで(笑)
(私もその一人ですが‥(^^;))
痛いところを突かれたなぁ、という気がしましたね。
土井さんは自ら実践してきたから、
「伝説の社員」として成功した、ということでしょうか。

その他、土井さんの波乱万丈の体験記が
中心になっていますね。大学卒業後、セガに就職するも
ゲーセンの店長職に飽きて転職を決意します。
このあたりは、「3年で辞める若者」と
あまり変わらないような気がするのですが
(下手するとそのままフリーター&派遣社員
道まっしぐら、という感じですよね)
フリーライターとして収入も少ない中で、
めげずに熱い思いをもって頑張り、
そしてキャリアを積み重ねていく様子が描かれています。
転職の際には、「自分の能力をアピールして採用して貰う」
ことが基本のように思われています。しかし著者の場合は
「自分をトコトン安く売り、それと引き換えに
経験と実験の場を手に入れる」と言っています。

  • 若いうちは「自分への投資」が大事

このエネルギッシュなところや、
あるいは「若いうちは自分に投資しろ」
と説いている面など、若手社員向けの
自己啓発本かな、という感じがしますね。
ホリエモンなどに代表される、IT長者系のビジネス本に
通じるものがあるなと感じました。
「オジサンのビジネス本は、昔話ばかりでつまらない‥」
と思っている方にお薦めの本だと思います。
若い間は、貯金などするよりも、
自分への投資が大事なんだな、ということを
つくづく実感してしまいました‥(^^;)
私はここまで、自分自身にはあまり投資を
して来なかったですからね‥(^^;)
「金と時間をどう使うかで、自分の価値は決まる」
とのことです。読んでいてエネルギーが沸いてくるような、
そんな思いにさせられた本って感じでした。