「平家物語 あらすじで楽しむ源平の戦い」」(はてな年間100冊読書クラブ 14/100)

  • 「大学の先生が、生徒に教える」、という感じで書かれていて‥

平家物語を解り易く解説している本、って感じですね。
ただ、著者は大学で平家物語を教えている
講師だからかと思われますが、「受験勉強的暗記法」など、
いかにも学校の授業っぽいような
内容が書かれていたりもします。
もうすっかり受験勉強から開放されている(笑)
私のような身にとっては、
勉強や暗記という観点よりも、
純粋に物語を楽しみたい、という面が強いため、
このあたりの記述にはちと馴染めませんでした‥(^^;)
個人的には日本史に関心があり、
源平の戦いの推移なども大体頭に入っているため、
今更わざわざ暗記する必要は無いし、
また暗記の方法を解説されても、面白くは無いですね‥

  • 登場人物を特徴づけ、対比を際だ出せれば印象に残りやすい‥

ただ、善と悪(平清盛平重盛)、
知者と暗愚(平知盛平宗盛)のように
登場人物を図式化して、物語を理解し易くする
という手法は一理あるな〜と思いました。
まぁ、図式化(対象化)を際立たせるために、
重盛や宗盛の人物像は、誇張されてもいるそうですね。
まぁ、琵琶法師による弾き語りなど、
あれだけ人気を集めた物語ですから、
人物の誇張等はありそうですよね。
悪者&愚か者に仕立てられた、清盛や宗盛が
少々気の毒な感もしてしまいます。
もっとも「あらすじで楽しむ」という
タイトルにしては、教師が生徒に教える、
という文体で書かれているため、
個人的にはそれほど面白くは無かったかな、
という感じでした‥