「なぜ社員はやる気をなくしているのか」(はてな年間100冊読書クラブ 1/100)

なぜ社員はやる気をなくしているのか

なぜ社員はやる気をなくしているのか

  • やる気を出させる仕組みはあるけれど、機能していないのは何故?

「社員にやる気を出して貰う仕組みは
整っているはずなんだけど、
どうも上手く機能していない‥」
そんな企業に捧げる内容の本って感じですね。
コンサルタントを本業としている
著者ならではの、しっかりとした分析内容が詰まっています。
私の勤めている会社でも、「従業員満足度の向上」
が叫ばれていますけど、叫ばれているだけで
具体的な対応策とか、手段については
実際のところあいまいなんですよね‥
本書では、そういった現状に対する
一つの解決案を提示しています。

  • 自分は一歩引いて、部下を支えることが大事‥

それは、「社員が自発的に取り組むこと」
であるとのことですね。そして、
社員が自発的に取り組めるようになるために、
「スポンサーシップ」が大切であるとしています。
スポンサーシップとは、部下を引っ張っていく
リーダーシップとは対比的な概念であり、
部下や後輩をサポートする
縁の下の力持ち的な、スポンサー的な役割を
果たすとのことですね。つまり自分は一歩引いて
部下や後輩を表に出す、という感じでしょうか。
もっとも、会社のトップや経営層は、
下支えなどに徹するよりも、「自ら口を出す
&自分で動いたほうが速くて効率的に進む」
と考えているタイプのほうが多いでしょうから、
この本のタイトルにある「やる気を無くす社員」
が増えてしまっているんでしょうね‥(^^;)

  • 仕組みだけではなく、風土や体質も変えていかないと‥

なるほど、この本には組織風土の改革に向けて
有益な内容が盛り込まれているかと思います。
会社の人事部や経営企画部のメンバーに
読んで貰いたい本って感じですよね。
私の勤めている会社もそうですけど、
「仕組みはあるものの、魂が入っていないため
実質的に機能していない」
現実のなんと多いことか‥(^^;)
そして、目に見える制度だけではなく、
目には見えない会社の風土や体質、
そういったものも変えていかなければならない、
という感じですね。
まぁ「千里の道も一歩から」、何事にも
少しずつ着実に取り組んでいくことが
肝要かと思われますな‥