「海ゴミ 拡大する地球環境汚染」(はてな年間100冊読書クラブ 148/100)

海ゴミ―拡大する地球環境汚染 (中公新書)

海ゴミ―拡大する地球環境汚染 (中公新書)

  • 島国の日本には、漂着するゴミも多く‥

タイトル通り、海岸に漂着するゴミの実態を
解説している本ですね。日本は島国だけあって
海岸線も長く、そのため漂着する海ゴミも
非常に多いようです。特に離島では、
漂着するゴミの撤去が、人為的にも費用的にも
今では全く追いついていないようですね‥
移動手段が船頼みになるなど、
生活するには不便を強いられる離島ですが、
なるほどこんなところにも
離島のデメリットがあるのだな、
と実感しました。海ゴミを発生させたのは
島民ではないのに、捨てた人間・国ではなく
その島民(地方公共団体)がゴミの処理費用を
出さなければならない、という事実は
大変理不尽だな、と感じました。
世界遺産として著名な知床でも、
ゴミが沢山漂着してしまっているようです‥

  • 注射器まで投棄されているとか‥

ゴミの種類では、ペットボトルなどの、
いわゆる普通のゴミはもちろん、
漁業に使われる漁網や、
あるいは使用済みの注射器のような
物騒なゴミも海中に投棄されているようです。
このあたりはほんと、捨てる人間のマナーが
改めて問われるところですよね。
海ゴミは日本で投棄されるものもありますが、
やはり韓国や中国といった近隣諸国からの
漂着ゴミも多いようです。まぁこれらの国は
民度も低いので(笑)ゴミの海中投棄など
何とも思わなさそうですから、
まぁ予想通りの結果かな、と思いました(笑)

  • ゴミによって、生態系にも影響が‥

もっとも、日本から投棄されるゴミは、
黒潮に乗って太平洋上に出てしまうため、
特定の他国に漂着する、というケースは
あまり無いようですね‥ハワイなどの島国に
漂着して、やはり迷惑をかけているケースも
あるようですが‥
そして、漂着ゴミによる、魚や鳥などが
被害を受けるケースも報告されていますね。
ゴミの中には、プラスチックのような
朽ちることのないゴミも多く、
魚や鳥などによる誤飲なども多くなっているようです。
中には、入口が狭い空き缶を、天敵に対する
有効な防御として住居として利用している
ヤドカリのような生物もいるようですが‥(^^;)
なるほど、ここまで来ると、海ゴミによる
環境破壊も無視できないレベルに
なって来ているなぁ、と改めて実感しました。