「日本一メルセデス・ベンツを売る男―ザ・トップセールス 吉田満の販売術」(はてな年間100冊読書クラブ 139/100)

  • ベンツのNo.1セールスマンの、セールスの極意は‥

トヨタ自動車が新ブランド「レクサス」を引っさげて
高級車市場に乗り込んできたとはいえ、
まだまだ高級車の代名詞という牙城を保っているのが
メルセデス・ベンツ」だと思います。
そのベンツのNo.1セールスマンの
セールスの極意を記した本ですね。
この本は、先日読んだ「積水ハウスの口ベタの田中さん」の本と
同じようなイメージを受けました。
ベンツも住宅も、頻繁に買うようなものではないため
(また、そう沢山売れる訳ではないため)
一度「買ってくれる」と見込んだお客さんに対して、
しっかりとアプローチをすることにより、
買って頂くように仕向ける事が重要です。
従って、一見過剰に思える顧客サービス等
住宅の田中さんとベンツの吉田さん、
セールス方針は似ていますよね。

ただ、今回の吉田さんは、海苔問屋のボンボン育ちであり
就職もコネの上、就職してからも暫くの間は
ダメ社員振りを発揮していたりしている
様子が描かれたりしています。
ダメ社員からトップセールスマンにのし上がった軌跡、
というのはなかなか読み応えがありましたね。
また、人間どこに天職が転がっているのか解らない、
という点で、若手社会人諸氏には
希望の持てる内容ではなかったかと思います。
ただ、ベンツと言う車は当然高収入層が顧客であり、
お客さんの話に合わせるためには、
知らずに相槌を打つだけではダメであり、
自分もブランド品などの高級品を使用して、
きちんと話が合うようにしないといけないそうです。
これはまさに「自分への投資」って感じですな。

  • ベンツを購入するお客さん、羽振りのよさは違いますね‥

私は現在事務職で、営業系の仕事とは縁が薄い
こともあり、上記の自分への投資の様子など、
なんだか異次元のような感を受けました‥(^^;)
真似出来ないというか、仕事の仕方が全然違いますね。
まぁ私にとっては、吉田さんや田中さんのように
お客様に対する奉仕は出来そうにも無いので(笑)
営業は務まらないなぁ‥と思います。
まぁ、さすがベンツを購入するだけあって、
この本に出てくるお客さんは、
型破りな方が多いですな‥(^^;)
バブル時代のセールスの様子もあり、
金持ちはお金の使い方が違うな〜と
実感させられました‥