アジアシリーズ決勝 中日6-5SK

53年ぶりに日本一に輝いた中日ドラゴンズですが、
数年前からシーズン・ポストシーズン・そして日本シリーズまで
戦い抜いた後に更に罰ゲームのような感じで(^^;)
アジアシリーズ」が設定されていますね。
中日の選手・ファンともども悲願であった日本一を達成し、
選手もきっと疲労困憊&気が抜けた状況の中ですが、
とはいえこの「アジアシリーズ」、
今までは開始からずっと日本のチームが優勝しているため、
もし万が一優勝を逃すことになれば、
「日本チームがはじめて優勝を逃した」
という歴史を刻んでしまうことになり、
それはそれで恥ずかしいって感じもしますよね。
個人的にはそんな感じを抱いていた
アジアシリーズですが、恥ずかしいどころか
中日は非常に苦戦を強いられた上に、
なんとか優勝できたかな、という展開でしたね。

  • ウッズ選手は不出場、駒落ちの打線で各チームに苦戦‥

このアジアシリーズ、中日は主砲のタイロン・ウッズ選手が
不出場でした。場所がウッズ選手にとって相性の良い
東京ドームであっただけに、ウッズ選手をアメリカに帰さずに
出場させても良かったのかもしれないですね。
そんな駒落ちの打線の中、
初戦のSKワイバーンズ(韓国)戦に
敗れてしまいます。格落ちと思われた
2戦目の統一(台湾)戦や3戦目の
チャイナスターズ(中国)戦でも中盤までは
苦戦を強いられていたりして、
ポストシーズンから日本シリーズまでの
好調さはどこへやら、という感じでしたね。

そんな感じで決勝戦は再度のSK戦となりました。
同じ相手に2度負ける、というのは屈辱以外の
何者でもないですからね。先発は日本シリーズ
あわや完全試合という投球ぶりが
まだ記憶に新しい山井大介投手でしたが、
この日は立ち上がりが不安定で、
四球のランナーをきっかけに2点を失ってしまいますね。
点の取られ方から暗雲漂う内容でしたけど、
1回以降は山井投手も立ち直りました。
そして打線のほうも徐々に反撃を開始します。
このアジアシリーズは、シーズン及びポストシーズン
不遇の状態を強いられた、井上一樹選手が好調でしたね。
井上選手は落合博満監督との折り合いが良くなく、
トレード候補とも言われたりしていましたけど、
このアジアシリーズの活躍を見せられると、
追い出すことは出来なさそうですね‥
一度は勝ち越したものの、岡本真也投手が
痛恨の同点ツーランを浴びてしまいます。
岡本投手は、今年は最後までピリッとしなかったですな‥
最後までやらかしてくれたな、という感じです。
まぁ、やらかしてくれたのが、
日本シリーズではなかっただけ、
良かったのかもしれませんね‥(^^;)
終盤に追いつかれて嫌なムードが漂いましたけど、
追いつかれた直後の9回の表に、
四球で得たランナーを、井端弘和選手のタイムリーで
再び勝ち越し、これが決勝点となりましたね。
最後は日本シリーズ終戦と同じく、
岩瀬仁紀投手が締めて、薄氷を渡るような展開でしたけど、
無事アジアシリーズ優勝を成し遂げました。

  • 近いうちに、韓国のチームも優勝出来そうですね‥

こうしてみると、このアジアシリーズは、
中日にクライマックス&日本シリーズ時の
勢いが無かったことも事実だとは思いますが、
アジア各国の野球レベルも上がってきているな〜
と実感しました。さすがに中国はまだまだ格下って
気がしますけど、台湾と韓国、特にアジアシリーズ
中日と1勝1敗であった韓国については、
日本とレベル的には遜色ない、という感があります。
韓国については、李承除エ選手などに代表されるように
日本のプロ野球でも通用する選手もいますから、
今後は韓国のチームがアジアシリーズ
優勝するチャンスも近そうですね。
今年は幸い、中日が「アジアシリーズ
日本代表として初めての敗者」となることは
避けられましたけど‥