「国家は僕らをまもらない」(はてな年間100冊読書クラブ 130/100)

国家は僕らをまもらない―愛と自由の憲法論 (朝日新書 39)

国家は僕らをまもらない―愛と自由の憲法論 (朝日新書 39)

 

  • 私はこの本の著者の授業は、受けたくないな‥と

憲法立憲主義について、
解りやすく解説しようとしている本ですね。
若い読者を想定して?キムタクやパタリロといった
タレントやアニメなどを使用して
興味を持ってもらおうとしていますが、
私はどうもこの著者が好きになれないというか、
ついていけないな‥と感じてしまいました‥(^^;)
大学の講義で、やる気は感じられるけど
それが空回りしてしまっている教授、
そういったイメージを受けてしまいますね‥(笑)
例えば、著者は本の中で、Dr.スランプの登場人物
「スッパマン」が好きだと公言していますが、
そのあたりは、自分とは全く感性が違うな、
という気がしてしまいます‥
個人的にはスッパマンは全くカッコいいとは
思えないですから‥

  • 憲法は、国家に余計なことをさせないためのもの‥

閑話休題、この本の内容に戻ると、
まぁそんな著者の手によるこの本ですが、
上記の脱線部分は除いて(笑)それ以外の内容は
目新しさを感じる部分もありました。
例えば、憲法は「国民を守る」ものではなく、
「国家=権力」に余計なことをさせないための
縛りである、という理論の箇所とかがそうですね。
私もごくごく普通の一般人なだけに、
憲法=国家は正義の味方」だと感じていましたけど、
また違った見方もあるんだな、という感じですね。
そこが、この本のタイトルともなっている
「国家は僕らをまもらない」に
繋がっているのでしょうけど。