「なぜかいい町一泊旅行」(はてな年間100冊読書クラブ 127/100)
- 作者: 池内紀
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2006/06/16
- メディア: 新書
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- 取り上げられている町に出掛けるのなら、読んでおきたい本
著者がぶらりと訪れた、
日本各地の田舎町を取り上げた本ですね。
まぁ、普通の何の変哲も無いような田舎町ではなく、
観光地にもなっている津和野・三春・登米などに
代表される、「キラリと光る」特徴を持った町が
取り上げられていますね。
そういう特徴を持った町ではないと、
こうして記事にはし辛いって感じでしょうか‥?(^^;)
訪れた田舎町で、町の人々と触れ合い、
その田舎町の温かさや人情が、
この本を読んでいると伝わってきますね。
この本に取り上げられている町に
出掛ける機会があれば、ぜひ持参するなり
前もって読んでおきたい本だな、と思いました。
著者は紀行文ではベテランとのこと、
文章も読みやすく書かれていますね。
- 町名は変われど、良さは変わらず‥
取り上げられている町の一つ・津和野は、
私も以前行った事があります。
町の中心部の道路にせせらぎが流れていて
のんびりとした昼下がりの街並みは、
確かに良いなと思いました。
人気の観光地なので、観光客が多く、
人込みの喧騒がのんびりムードに
水を差すのは少々残念って感じもしましたけど‥
この本で紹介されている町の中では、
前述の登米に行ってみたいな、と思いました。
こちらも明治時代の建物が残る、
良い街らしいですから。
- やっぱ旧市町村名のほうが、愛着はありますね‥
他には、北海道の知床の入口にあたる斜里町、
層雲峡の玄関口・上川町、私の地元の愛知県からは
渥美半島の渥美町などが取り上げられていますね。
そういえばその渥美町、平成の市町村大合併で
町名が無くなってしまったんですよね‥
この本では旧名の渥美町のまま
取り上げられています。
例えば「さいたま市」に代表されるような、
合併後に誕生した多くのひらがなの市町村名よりは、
やっぱ旧の漢字の市町村名のほうが、知的に思えたりして
住民もより愛着が持てるのかな、という感じがしますね。