「滅びゆく動物たち―この生命を人間は守れるか」(はてな年間100冊読書クラブ 125/100)

 

  • 天敵がおらず警戒心の弱い動物が、人間に狩られて‥

世界各地で絶滅の危機にある動物を
取り上げた本ですね。この本を読むことによって、
「どのような環境で動物が絶滅するのか」
ということがよく解ったような気がします。
絶滅の中には、過去における恐竜の絶滅のような、
天変地異による不可抗力・運命的なものもありますが、
やっぱ人間によって狩り尽くされて、
絶滅してしまうケースが読んでいて
心に残りますね。絶滅するケースとして
よくある例では、「絶海の孤島で天敵もおらず、
それまでのんびりと生活・繁殖していた動物が、
航海術の発展等で、その島に人間が乗り込むことにより
食料として狩られてしまう。それまでは天敵が
いなかったため、警戒心が弱いため
容易に狩られてしまい激減‥」という
パターンが多いなぁ、という感じがしてしまいました。

  • 今からでも種の保存を‥

人間たちは種の保存など考えないですから、
際限なく狩り尽くしてしまい、
最後には絶滅してしまう、というケースですね。
また、後からその地に進出した人間が、
もともとその土地に生息していた動物たちを、
人間に被害を及ぼす「害獣」として、
捕獲を繰り返すといった
傲慢なケースも見受けられますね。
このような人間の暴挙によって、過去から沢山の動物が
絶滅してきた事がこの本には書かれています。
最近では、日本のトキの繁殖など、
希少動物の保護が各国で実施されておりますが、
それでも密猟は後を断たないようですね。。。
この希少動物の保護活動、
遅きに失した感も否めないですが、
今後は出来るだけ希少動物の絶滅がないように
していきたいな、と思いました。