パ・リーグ クライマックスシリーズ 第1ステージ第3戦 ロッテ4-0ソフトバンク

  • 第1ステージはロッテが勝ち抜け

セ・リーグよりも一足早く始まった、
パ・リーグのクライマックスシリーズ第1ステージの
第3戦は、千葉ロッテマリーンズ
福岡ソフトバンクホークスに勝って
第2ステージ進出を決めましたね。
今季16勝を上げ、防御率も素晴らしかった
エースともいえる成瀬善久投手を
ロッテは第3戦まで温存していた格好になります。
その成瀬投手が見事な投球を見せて
前日8点を叩き出していたソフトバンク打線を
この日は沈黙させましたね。
シーズンの好調さをそのまま発揮した、
という感じでしょうか。

  • エースを3戦目まで温存‥あわや宝の持ち腐れの可能性も‥

しかし今回のような短期決戦の場合は、
普通であればエースピッチャーを
初戦で起用して、勢いづけるのが本来の
戦略かと思います。また、なるべく早い段階で
起用しておけば、明日から始まる、
第2ステージでも早めに起用できますからね。
そういう戦略を取らなかった事は
少し驚きを禁じえなかったですね。
第3戦まで温存していたとはいえ、
第1戦・第2戦とも負ければ、
その時点で敗退が決定してしまい、
宝の持ち腐れになってしまいますから‥
確か「孫子の兵法」で
「敵の1番手にはこちらの3番手をぶつけて
ここは負けを覚悟するも、敵の2番手には
こちらの1番手、敵の3番手にこちらの2番手を
ぶつけて2勝し、2勝1敗で総合的勝利をものにする」
という戦法があったかと思いますが、
バレンタイン監督はそれを地で行ったのかもしれないですね。

  • 孫子の兵法」とも違いますよね‥

ソフトバンクの先発は、初戦がエースの斉藤和己投手、
2戦目は杉内俊哉投手、そして最後の3戦目が
スタンドリッチ投手でした。これはおそらく
1番手→2番手→3番手の順でしょうね。
ただそうすると、敵軍の3番手に自軍の1番手を
ぶつけたということになり、「孫子の兵法」とは
少々違った戦法になりますよね‥
さてその第3戦ですが、中盤までは投手戦が
続いていましたけど、ロッテがワンチャンスを
ものにした、という感じの試合でしたね。
ソフトバンクのスタンドリッチ投手は、
3番手とはいえ、3人のなかの3番目ではなく、
5〜6人いる先発投手陣の中での3番手ですから、
先発投手の中では優秀なほうであり
上記の成瀬投手との投手戦を見せていましたね。

  • 好投手を上手く崩した、ロッテの見事な攻めでしたね

しかし、6回の裏に、トップバッターで足の速い
西岡剛選手を四球で出してから、崩れてしまいましたね。
その後2連続四球で満塁となった後、
サブロー選手に走者一掃のタイムリーが飛び出しては
この段階で勝負あった、と言っても過言ではない
展開であったと思います。
この時のスタンドリッチ投手は、
西岡選手を警戒し過ぎましたよね。
まぁ実際、西岡選手に盗塁を決められています。
そして、2塁ランナー時も警戒を解けずに、
打者に集中出来ずに、ランナーを溜めてしまいましたね。
この回の大きな4点は、今の成瀬投手にとっては
充分すぎる援護と言う感じでしたね。
結局ソフトバンクは完封負けを喫し、
ロッテがセカンドステージへの進出を決めました。