「ニュースの真相が見えてくる「企業買収」のカラクリ」(はてな年間100冊読書クラブ 114/100)
「企業買収」のカラクリ―ニュースの真相が見えてくる (青春新書インテリジェンスシリーズ)
- 作者: 川上清市
- 出版社/メーカー: 青春出版社
- 発売日: 2006/10
- メディア: 新書
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- 企業買収に関連する事柄がコンパクトにまとめてあって
企業買収関連について、まとめてある本ですね。
M&AやTOBなど、最近ニュースでよく見かける
言葉の解説、そして楽天やライブドアに代表される、
IT企業が企業買収を仕掛けられる理由などが
取り上げられていますね。
企業買収に関連している事項とはいえ、
「CEOと会長はどちらが偉いのか」
「営業利益と経常利益は何が違うのか」といった、
一般的な経理用語の解説も含まれていますね。
まぁ新書ですから、ボリュームのある内容とまでは
いかないですけど、なかなかコンパクトに
まとまっているのではないでしょうか。
ただ、カラクリというか、実際の企業買収時の
裏話とか仕掛けが掲載されている訳ではないですな‥(^^;)
- 金儲けのための企業買収は、いかがなものかと‥
株価を吊り上げる→新株を発行してお金がっぽり
→得たお金で企業買収、という流れは、
ライブドアの得意技でしたけど、
そのあたりの説明も出ていました。
企業買収といえば、一時期村上ファンドや
フジテレビが話題になりましたけど、最近また
アメリカの投資ファンド・スティールパートナーズが
ブルドックソースにTOBを仕掛けて失敗したりして、
またホットな話題になってきましたよね。
しかし、スティールパートナーズや
ライブドアのような金儲けだけが
目的と思える企業買収は、どうも賛成出来ないですな。
少し前に開催された、06年度決算の株主総会において
スティール・パートナーズの増配要求が
悉く否決されたのも、一般の投資家が
そうしたスティールの姿勢に、嫌悪感を示したものと思います。
TOBはともかく、増配要求であれば、
株主一般にとっても歓迎すべきことでしょうからね。