「雲の花嫁 フェンネル大陸偽王伝(6)」(はてな年間100冊読書クラブ 100/100)

雲の花嫁 フェンネル大陸 偽王伝 (講談社ノベルス)

雲の花嫁 フェンネル大陸 偽王伝 (講談社ノベルス)

  • いよいよ対立するシスタス本国へ‥

諸国を侵略する大国・シスタスに対抗するため、
自ら偽王と名乗った主人公・フェンベルクは、
侵略を続けるシスタスの皇王の意図を確かめるため
シスタス軍の追撃を逃れ、王都に乗り込んでいこうとします。
その過程で、戦友とも言えるラビッジ王・リノの
姉にまつわる悲しい事実を知ることになる‥という展開ですね。
シスタスの街では、自らを守ろうとする住民たちの
裏切りにあったりして、ファンタジー小説でありながら
結構生々しい人間関係が描かれていたりもしますね。
ライトノベルでは結構珍しい展開ではないでしょうか。
名君と慕われつつあったリノの姉を
「危険な目は早めに摘む」という意図の下抹殺した件で、
ますます極悪というイメージが
上塗りされてしまった感のあるシスタスですが、
いよいよ次巻ではフェン達と全面対決、
ということになりそうですね。

  • まだまだ本シリーズの謎は多く‥

各国を周遊しながら、次第に知己を増やしていく
フェンですが、この先はどういう展開が
待ち構えているのでしょうか。
偽王が本物の王に取って代わるのか、
それとも新たな展開が待っているのか‥
しかし、この物語の始まりでもある、
主人公のフェンが兄に裏切られて祖国を追放された
その真相等は見えてこないですね。
まだまだこの物語の奥は深そうな感じがします。
ファンタジー小説といえば、
グイン・サーガ」シリーズのように
めちゃ長いシリーズもあったりしますからね‥
ある意味読者が作者に踊らされる、
という面も大きいかなって感じがします‥(^^;)