「ミヨリの森」

  • アニメの製作には、時間とコストがかかるんだな‥と

先週の土曜日に放送されていましたね。
「制作期間3年、制作費2億円、
スタジオジブリスタッフが制作に参加」
という触れ込みもあって、見てみました。
でも、2時間弱のアニメに3年間・2億円の
時間とお金がかかる、ということは
下手なドラマよりもずっとコストパフォーマンスが
悪いなぁ‥と思ったりしてしまいました。
声優も、ヒロインのミヨリ役の蒼井優さん以外は
ほとんどフジテレビのアナウンサーですからね。
この点でも、普通の声優さんを使うよりは
コストはかかっていない筈なのですが‥(^^;)

あと、「となりのトトロ」などのジブリアニメは、
トトロのキャラクターグッズの販売が
未だに続いていますけど、この「ミヨリの森」は
可愛いキャラがいないんですよね‥(^^;)
主人公のミヨリは少しひねくれていますし(笑)
森の精達もそれほど愛着を持てるキャラではないですから、
放送後のグッズ販売も見込めなさそうですよね‥
まぁトトロのキャラクターグッズが
未だに売れ続けている、というのは
稀有な例かとは思いますけど、この「ミヨリの森」は、
キャラクターマーケティングの失敗例かな、
なんて思ってしまいました‥

  • ヒロイン・ミヨリの設定がリアル過ぎて‥

宮崎駿監督のアニメに登場するヒロインは、
風の谷のナウシカ」のナウシカ
天空の城ラピュタ」のシータなど、
「清く正しく美しく」系の典型的なヒロイン像が
多いですが、今回のミヨリは、
両親が不仲な家庭で育ったこともあり、
他人に心を開かない、ひねくれた少女って感じですね。
挙句の果てに母親は外に男を作って家を出て、
父親はミヨリを持て余して田舎の祖母に預けられる、
というなかなか不遇な環境にあります。
現代の世相を反映させたという感もありますけど、
なんだか余りにリアルな設定であり
アニメのファンタジックなイメージには
なり辛かったですね。

  • そんなミヨリが森に癒されて、森を守るために立ち上がる

そんなひねくれたミヨリ、田舎の学校には
なかなか馴染めなかったり
(というか、馴染もうとしなかったり)します。
しかし、散歩に出かけた近所の森で、
森の精霊たちに遭遇しますね。
精霊たちは森を守ってくれと言い出し、
ミヨリも次第に森をはじめとする新しい生活から
癒しを感じたりしていきます。
そんな時に、この森を破壊するダム建設計画を
知ったミヨリは、友人や精霊たちと共に
計画を阻止しようと立ち上がって‥
という感じのストーリーでしたね。
なんだかどこかで見たような感じの
よくあるストーリーのような気もしてしまって、
感想的にはもう一つでしたね。
インパクトは小さかったですな。
まぁ、ヒロインのミヨリに感情移入が
し辛かったことも、影響しているとは思いますが。