「ウェブ進化論」(はてな年間100冊読書クラブ 99/100)
- 作者: 梅田望夫
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2006/02/07
- メディア: 新書
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先日、別の「Web2.0」に関する本を読んでいたため、
その本と重複する内容も多く、
それほどインパクトは無かったです。
ただ、この本のほうが出版が早い事を考えれば、
オリジナルはこの本であるとも言え、
話題になったことも頷けるかな、という感じでしたね。
Web2.0に関する記述については、
例えばAmazonのロングテールの話など、
別の本を読んだこともあり納得の範囲でした。
著者はネットの「あちら側」と「こちら側」という
分類を使用し、ネットでサービスを展開する
Googleなどの「あちら側」企業の強さを説明しています。
- 日本のIT企業は、株価操作とM&Aに走って
Googleの強さ・凄さを改めて実感したという感じです。
博士号を持つなどの優秀な人材を集めて
知の集積を図り、ネット界で覇権を維持することを
押し進めているGoogleの基盤は
相当強固だな、という印象を受けました。
これに対して、日本のIT企業といえば、
楽天やライブドアあたりがそうですけど、
技術や開発を強化するよりも、
「株価を吊り上げた上で増資をして資金調達を行い、
得た資金を元に他企業にM&Aを仕掛ける」
ことの繰り返しに走っているような
印象を受けますからね。株価操作に血眼になって
開発や技術力強化を二の次にしているような、
そんなところが窺えてしまいます‥