「上流に昇れる人、下流に落ちる人」(はてな年間100冊読書クラブ 98/100)

  • 「上流」「下流」を行動・思考面から分析

いわゆる「下流社会」ブームに乗った
便乗本といったところでしょうか。
人間の行動や思考を「上流」「下流」に区分して、
下流に落ちないように」提言している本ですね。
一般に「下流社会」「下流層」というと、
ニートやフリーター・派遣社員といった
所得の少ない若年層を指すのが常なのですが、
この本については、人間の行動や思考に焦点をあてて
精神医的な立場から「下流的な行動・思考」
「上流的な行動・思考」を区分しているところが
少し異なった視点、というところでしょうか。

  • 構成は解り易いですけど、内容自体に目新しさは‥

ただ、内容自体は可もなく不可もなく、
といった感じです。著者の和田秀樹さんといえば、
前回「学歴エリートはビジネスエリートに直結する」
という過激な内容の本を読みましたけど、(感想は↓)

今回の本はそのような過激な記事はないですね。
また、各章ごとに「この行動は上流(下流)」と
まとめられており、構成的にも解りやすいですね。
中国やインドが追い上げてくる中において、
我々日本人も、「座して下流に落ちるのではなく、
上流を目指して変わっていかなければ」ならない、
ということはやはり実感しつつあるところです。