「1万円の世界地図 図解 日本の格差、世界の格差」(はてな年間100冊読書クラブ 93/100)

1万円の世界地図 (祥伝社新書)

1万円の世界地図 (祥伝社新書)

  • この本もまた、タイトルに沿うのは序盤だけ‥

色々な統計データを元に、世界各地の格差を示した本ですね。
序盤はタイトルどおり、「1万円で何がどのくらい買えるか」
という記述が中心です。しかし、読み進めていくに従って
「品質が世界均一ともいえるビッグマックの値段は
世界各地ではどうなっているのか」という感じで
1万円からは離れていってしまいますね‥(^^;)
同じ新書の「人は見た目が9割」を思い出しました。
(この本も、見た目について書かれているのは
序盤1割ほどに過ぎませんでした)
この本と同じく「まずはタイトルありき」
といったところでしょうか。

  • 統計から世界が見える、という感じかな‥

ただ、内容は沢山の統計データが取り上げられており、
その統計に解説が加えられていて、
読んでいて面白かったですね。
統計及びその分析が中心なので、
真実味があり、著者の見解に左右されない所も
個人的には良かったと思います。
また、日本も物価が高いことで有名ですが、
世界各地には欧州を中心に、
日本より物価が高い国も存在していたり、
はたまた一方で物価の安い国もありますよね。
世界の格差が実感できるかな、という感じです。
まぁもっとも物価が安くて
日本企業が大挙進出している中国あたりでも、
それほど日本と生活レベルが違う、
という感じは受けないんですよね。
パソコンやケータイを使いこなしていたりして、
日本(日本人)とあまり変わらないかな、
という印象を受けました。