「文系のための「Web2.0」入門」(はてな年間100冊読書クラブ 86/100)

文系のための「Web2.0」入門 (青春新書INTELLIGENCE)

文系のための「Web2.0」入門 (青春新書INTELLIGENCE)

  • Web2.0」について、解りやすく解説

「文系のための」とあるとおり、「Web2.0」について
解り易く解説されていますね。私のような、
Web2.0」などのIT用語・IT現象について
詳しくは知らない人にとっても、
解り易く書かれていると思います。
要するに「Webへの依存度が高まる時代」であり、
グーグルが急成長したような社会的現象を
指すのかな、という感じがしました。
Web1.0時代の覇者はマイクロソフトで、
ブラウザ戦争でネットスケープを倒して
覇者の座についたのですが、
そのマイクロソフトの牙城を脅かすようになったのが、
サージ・ブリンとラリー・ページによって
設立されたグーグルだった‥という流れのようですね。
グーグルがそこまで凄い企業だとは、
思ってもみませんでした‥(^^;)

グーグルに限らず、You TubeAmazonなど
Webサービスで急成長を遂げた会社が
この本の中には登場します。
マーケティングの基本として「売れ筋商品」に
ラインナップを絞るのは至極当然と思われる戦略ですが、
店舗を持たないAmazonは、売れ筋商品以外の
いわゆる「マイナー商品」の売上が半分近くを
占めるそうです。店舗を持たないAmazonだからこそ
出来る商売って感じがしますね。
このあたりも「Web2.0」時代ならではの
マーケティング戦略といったところですね。

グーグルに牙城を崩されたマイクロソフトは、
新OSのWindows Vistaの発売が遅れたり、
またビル・ゲイツが一線から退くなど、
今のところは後手後手に回っている
という状況のようです。
PCユーザーのXPなどの旧OSから
Vistaへの移行も、現状ではマイクロソフト
想定通りには進んでいない、ってところでしょうから。
対するグーグルは、You Tubeを買収したりして、
現在のところは更なる攻勢を強めているようですね。
ただ、常に前進し続けなければならない
IT産業ならではの厳しさというものも
伺えたところはありました。