参議院議員選挙、自民党大敗
昨日投票が行われた参議院議員選挙は、
事前の予想どおりに、自民党の大敗
民主党の快勝に終わりましたね。
まぁ、「消えた年金問題」に加えて、
選挙が近くなるタイミングで閣僚の資金問題や
失言が相次ぎましたよね。
安倍晋三首相にとっては、
「自分の失政が原因ではないのに、
味方にオウンゴールを決められているようなもの」
という感じで「予期せぬ逆風」に吹き飛ばされた
選挙だったのではないでしょうか。
まぁ、これだけマイナスポイントが重なれば、
自民党の惨敗もやむを得ないって感じですな。
「原爆投下はしょうがない」という発言が
物議を醸した久間章生前防衛相や、前任の大臣が
「ナントカ還元水」発言で論議を呼んだのに
自分も経費をごまかしていた赤城徳彦農相など、
本来支えてくれる筈の閣僚に逆に足を引っ張られて
しまいましたね。また安倍首相が
これらの不祥事閣僚のクビをズバッと
切れなかったことも、今回の選挙の
自民党の敗因の一つかと思います。
しかし、前回の衆議院議員選挙では、
「郵政民営化解散」において、刺客送り込み作戦など、
小泉純一郎前首相の選挙対策がズバリ的中し、
自民党大勝＆民主党大敗という
今回の参議院議員選挙とは全く正反対の
結果になったことはまだまだ記憶に新しいかと思います。
あれから2年で、全く正反対の結果になるわけですから、
選挙というか小選挙区制というのは
怖いって感じですなぁ‥これは政権交代が
本気であり得るかなって感じですね。
まぁ今回は「本気で政権交替は望んでいないけど、
年金問題等で自民党にお灸をすえるために
民主党に入れた」なんて人もいるかと思いますから、
ここまで民主党が地すべり的な勝利をおさめる事は
もうないかとは思いますけど。
- 地方1人区で自民党の牙城が崩れて‥
年金問題などを追い風に、民主党はこれまでは
自民党の金城湯池であった地方の1人区で
軒並み自民党から議席を奪いましたね。
これまでは「都市部で強い民主党、
地方で強い自民党」の構図でしたけど、
今回は民主党そして小沢一郎党首による
地方自民党の切り崩しが成功した、
という感じでしたね。小沢一郎党首は
遊説で体調を崩したようで、
昨日の開票速報には姿をみせていませんでしたね。
自民党は、片山虎之助参議院幹事長や
青木幹雄参院会長の地元といった
大物級が落選、苦しい選挙を強いられましたね。
逆に民主党は、遂に地方の壁を破った、
というところですね。ただ、今回民主党に
投票した有権者が民主党に何を期待しているのか
（年金問題の解決など）、ここを読み誤ると
民主党は次の選挙で大きなしっぺ返しを
食らうことになりそうですね‥
