大相撲名古屋場所 総括

先週まで開催されていた大相撲名古屋場所については、
NHKのダイジェスト番組(「幕内の全取組」)が
日によっては深夜帯の放送となってしまうため、
なかなか毎日は見る事が出来ませんでしたが、
スポーツニュースや新聞では見ていたので、
その感想を書きたいと思います。
まずは大関挑戦の場所であった琴光喜ですが、
過去の大関取りの場所とは違って、
今回はプレッシャーに負けませんでしたね。
もう三十歳を過ぎて、まさに最後の大関取りの
チャンスって感じだったのですが、
最後のチャンスを見事にモノにしましたね。
ただ、年を考えると、大関として活躍出来るのは
短い気もしてしまうのですが、
本人にとっては悲願の大関取り成功、
まずは良かったのではないでしょうか。

  • ただ終盤はプレッシャーでガチガチに‥

ただ、11日目の横綱白鵬戦までの
相撲は良かったのですが、それ以降は
プレッシャーと緊張のためか、
あまり良い相撲ではなかったですね。
朝青龍戦では連敗を更新して今場所初黒星となり、
千秋楽の稀勢の里戦では2敗目を喫し、
優勝決定戦に出場することも適いませんでした。
まぁそんな中で、朝青龍に負けてから立ち直り
結果的に13勝をあげて
大関取りを確実にしましたね。
琴光喜の最初の大関取りは、
大関取りの目安とされる33勝を上回る
34勝をあげながらも、出島や雅山などの
直前の大関昇進者の昇進後の成績不振の
煽りを受けた感じで昇進が
見送られてしまいましたから、
横綱白鵬を倒したとはいえ、
「1勝でも上積みしたい」という思いは
強かったことと思います。

優勝は朝青龍が3場所ぶりに賜杯を奪還しましたね。
初日は安美錦に不覚を取ったものの、
その後は14個の白星を積み重ねました。
2場所連続で白鵬賜杯を明け渡し、
今まで一人横綱で「一人勝ち」を続けてきた
朝青龍にとっては、今場所は期するものが
あったのではないでしょうか。
白鵬との2人横綱となって、朝青龍
「結びの一番」に登場しない日も出て来たんですよね、
テレビを見ているとなんだか新鮮な感がありました。
横綱白鵬は、終盤は息切れしてしまった感じで、
11勝4敗に終わりましたね。ただ、平幕力士相手に
取りこぼしをすることは無く、終盤まで全勝を
続けてきたことは、横綱としての力は
ある程度見せる事が出来たのではないか、
という感じがしています。
先場所の夏場所朝青龍が終盤崩れていますよね。

  • 海鵬が久しぶりに良い相撲を見せて‥

その他の力士としては、
久しぶりに幕内に帰って来た海鵬
今場所は10賞をあげ、良い相撲を見せていましたね。
小柄でキレのある技を見せてくれる力士ですが、
ケガで十両落ちしてしまった後、
暫くは十両で低迷していました。
もう幕内に帰って来られないのではないか、
なんて思っていましたけど、
見事に復活してくれましたね。
あと、序盤は快進撃を見せていた豊真将ですが、
快進撃の調子の良さを買われたことと、
大関魁皇の休場の煽りを食った形で
終盤は上位陣に当てられ、負けがこんでしまいましたね。
横綱大関陣から勝ち星を拾えるようになると
上位定着出来るようになるのですが。
琴光喜大関昇進により、関脇・小結あたりの地位に
安定した力士がいなくなってしまいますよね‥