「インドビジネス―驚異の潜在力」(はてな年間100冊読書クラブ 82/100)

インドビジネス―驚異の潜在力 (祥伝社新書 (050))

インドビジネス―驚異の潜在力 (祥伝社新書 (050))

  • インド駐在経験の長い著者による、インドにおけるビジネスのコツとは‥

BRICsの一国として注目されているインド、
そのインドにおいてビジネスをするにあたっての
心得のようなものを、インド駐在経験の長い著者が
綴った本ですね。インド人と日本人との性格の違いや
(日本人がインドでビジネスをこなしていくには、
沈黙よりも雄弁になる事が大事、など)
また最近では、IT関連の人材の宝庫として
注目を集めているインドですが、実際のところは
IT業界に就職できる人間の数は限られていて
それ以外の人達は貧困にあえいでいること
(物乞いなど)などのインドの実情が書かれています。
このあたりは、実際にビジネスの場で活動していた
著者ならではの見識って感じですよね。

  • インドへの進出は、一筋縄ではいかなさそうですな‥(^^;)

また、インドで成功した(インドに進出して、
現地のNo.1自動車メーカーになった)
スズキの成功の理由(時にはインド政府を訴えて
勝利をおさめたりもしたこと)なども
織り込まれていますね。インド駐在経験が長く、
時にはインド人に悩まされながらも(笑)
今ではインドに魅せられてしまった(^^;)
著者ならではの実感が詰まっているな、
という感じの本でした。インドというと素人目には
カレーや象、ヒンズー教カースト制度
真っ先に思い浮かびますが、この本の中には
「現代のインド」が盛りだくさんって感じですね。
私が現在勤めている会社では、インドへの進出は
これからようやく、という感じなのですが、
この本を読んで、「しっかりと対応を考えて
進出しないと、失敗する可能性も大だな」
と改めて実感してしまいました。