「無印良品の「改革」 なぜ無印良品は蘇ったのか」(はてな年間100冊読書クラブ 72/100)

無印良品の「改革」―なぜ無印良品は蘇ったのか

無印良品の「改革」―なぜ無印良品は蘇ったのか

  • 拡大路線から一転低迷して‥

多くのファンに支持されて、成長を続けてきたものの
一時期低迷に陥った「無印良品」がV字回復を遂げる
様子が記載されていますね。無印良品といえば、
デザイン的にはシンプルなところが特徴ですよね。
そのコンセプトがクリエイターなどの
感性に優れた人達から支持を受けていたりもしますよね。
その「無印良品」が、成長拡大路線に乗り、
店舗網の拡大を続けるとともに、
店舗面積も広くなっていきます。
その広くなった面積を埋めようとして、
無理に品数を多くした結果、
品質の良くないものや回転の悪い商品が増えて
業績の悪化に繋がっていったようですね。
そして、「100円ショップ」などの
安売り店との競合にも押されて、苦境に陥ったようです。

  • 海外進出先として選んだのはヨーロッパ

また、ここは私は知らなかったのですが、
無印良品」は海外にも積極的に
出店をしていたようですね。
無印が選んだ最初の出店先は
成熟市場のヨーロッパ、というのは、
なかなか珍しいケースであると思います。
普通であれば、経済成長が見込める
アメリカやアジアを最初の海外進出先として
選択するところでしょうから。
そのあたりは、「成熟国の欧州でも受入れられる」
という感じで、商品のコンセプトに自信がなければ
出来ない行為であったと思います。

  • 企業が発信するメッセージが、消費者に受入れられるか否か‥

苦境に陥った時にどうやって
その苦境を脱したのか、というところが
やっぱ一番興味のあるところですよね。
無印良品ではその際に、出店戦略を見直し、
もちろんコスト削減にも着手しています。
個人的には、今までに自社の製品が
消費者に受入れられたコンセプトに立ち返って、
商品の質を見直していったところが
ポイントかな、と思いました。
やっぱ「無印良品」が今まで築き上げてきた
ブランドを生かさない手は無いですからね。
そして、企業が発信するメッセージが
どこまで消費者に受入れられるかによって、
その企業が成長できるか否かが決定されるのかな、
と思ったりしました。