「地域再生の条件」(はてな年間100冊読書クラブ 59/100)

地域再生の条件 (岩波新書)

地域再生の条件 (岩波新書)

  • 地方再生の手段とは何か‥

標題どおり、地域(地方)再生の条件を解説した本ですね。
地場産業の育成」「自然と共生」などが
この本の中には織り込まれていました。
過疎化・少子高齢化が進み、また小泉純一郎前首相の
郵政民営化」などの構造改革政策により
地方切り捨て」の流れが進んでいます。
地方の状況はますます厳しく、先日も北海道の夕張市
財政が破綻した、なんてニュースがありましたよね。
まぁ取り立てて目新しい記載は無かったのですが、
著者が実際の地方の街を歩いた体験談に
基づいていたところは、なかなか面白いなと思いました。
机上の空論よりも、実体験に基づいた記載のほうが
読んでいて面白いし、納得感はありますよね。

  • 「都会には無い良さ」を訴えていくことかな‥

まぁ、地方が活性化するためには、
「都会には無い良さ」を訴えていく事が
一番なのかな、と個人的には感じています。
例えば自然とか、美味しい食べ物とか、
人と人とのふれあい等ですね。
アミューズメント施設やイベントなどは、
人口の多い都会でしか成り立たない産業であり、
そこはどうしても都会にはかなわないですからね。
ただ「定年リタイア後はのんびりと過ごしたい」
と考えている人も少なくは無いと思いますから。
まぁ、年寄りばかりの街になると
活気もなくなりそうなので(^^;)
産業の誘致など、「若者の雇用先」を用意することも
重要ですよね。海外の廉価な人件費に負けない
「品質の高い製品」や、あるいは国内に位置することによる
「リードタイムの短さ」を生かした製品の生産など、
まだまだ「日本国産」でも頑張ることの出来る
産業もあるのではないかな、と思います。