「世界一シンプルな会計理論 非常識会計学!」(はてな年間100冊読書クラブ 49/100)

非常識会計学!―世界一シンプルな会計理論

非常識会計学!―世界一シンプルな会計理論

  • 難しい事が簡単に解るから「非常識」?

タイトルには「非常識」とありますけど、
内容的には全く非常識な点はなく、
普通に会計理論がよく解る本に仕上がっていますね。
「難しい会計理論が解りやすく学べる」
という点が「非常識」なのでしょうか(笑)
著者の石井和人氏は、公認会計士試験の予備校の
先生だそうですが、会計士を目指す人だけではなく、
我々一般人でも問題なく読める内容です。
「簿記はわからないし、数値系は苦手だけど、
会計についての知識が欲しい・知りたい」
と思っている方には向いていると思います。
ただ、ベストセラーにもなっている
「女子大生会計士事件簿シリーズ」の小説
ベンチャー企業殺人事件」が各章の末に収録されていますが、
個人的にはこの構成(説明+小説の繰り返し)は、
本の流れを断っているような感じがしてしまいました‥
正直この小説は邪魔でしたね(笑)

  • 期末時点で未使用のものは、費用計上できません

現在会社で経理系業務を担当している
自分からすると、例えばこの本に書かれている
「実現主義の原則」「費用配分の原則」「真実性の原則」
あたりは、全員の方に知っておいて頂きたいな、
と思っていたりしています。
この本にあるとおり、「当期内に未使用のものは、
原則として当期の費用には計上出来ない」ため、
期末に予算消化を目論まれる場合は
その点にくれぐれもご留意願います‥(^^;)