「天皇家の掟」(はてな年間100冊読書クラブ 28/100)

天皇家の掟―『皇室典範』を読む (祥伝社新書)

天皇家の掟―『皇室典範』を読む (祥伝社新書)

  • 悠仁さま誕生前に書かれた本なので、時代遅れな箇所も‥

題名は割とソフトな感じですが、
内容は「皇室典範」を読み解いていくという感じで
結構重厚なものになっていますね。
まぁ、この本の書かれた時期が、
秋篠宮紀子様の長男・悠仁さまの誕生前ということで、
当時は盛んで今ではすっかり下火になってしまった、
女性天皇」「女系天皇」の話題に紙面が割かれているのは
ちょっとした時代の流れを感じさせるかな、
という気もしています(^^;)
今やすっかり「女性天皇」話題に上らなくなりましたよね。
子供への虐待のニュースが珍しくなくなった現代において、
悠仁さまは、まさに誰からも待ち望まれて
誕生したという印象を改めて受けました。
まぁその分、悠仁さまにかかるプレッシャーも
非常に大きいのではないかな、と思ったりしますけど‥(^^;)
皇位継承を巡って議論されていた内容は、
天皇家に対する一種の脅迫に近いものがある、
と著者は看破していますね。

閑話休題、本の内容に戻ると、
上記の前提で書かれているため、
過去の女帝の経歴等の説明などもあります。
当時は女帝はあくまでも「例外的・つなぎ的」
な存在であったそうですね。
自分の息子に・血縁に継がせるために、
自ら暫定登板するという位置づけかな。
そして、皇室典範の読み解きや成立過程の説明、
といったところは、ちと難しい内容って感じですね。
そして、海外の王家の皇位継承の説明等もあります。
男女限らず長子相続や、日本と同じような男系優先など
国によって、色々な考え方があるようですね。