「世界森林報告」(はてな年間100冊読書クラブ 26/100)
- 作者: 山田勇
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2006/03/22
- メディア: 新書
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- 森を歩き続けた著者による、渾身の「世界の森林」実体験記
森に魅せられ、世界の森を40年間に渡って歩き続けてきた
著者による、世界の森林の実態を記した本ですね。
東南アジア・アマゾン・ヨーロッパと
世界各地の森林を旅し尽くした、という感じです。
そういえばこの本の著者の「山田勇」って、
横山ノック・元大阪府知事と同姓同名だったような‥
そのお陰で、本を読み進めながらも、
ノックさんの顔が度々浮かんできて
ワイセツ事件で知事を辞任したノックさんと
森林保護のあまりのイメージの違いに
困惑したりもしたのですが‥(笑)
- エコツーリズムで地元民の生活が成り立つのですが‥
「森を歩く」とはいっても、ジャングルの中を
「川口浩探検隊」みたいにあてもなく
突き進むということではなく(笑)
地元のエコツアーを利用しています
例えばアマゾンには、有名なガラパゴス諸島とか、
ヨーロッパからのツアー客が多数訪れており
それらツアー客の相手をすることによって
生活が成り立つ地元民の生活の様子も描かれていますね。
地元民はツアー客に民族の踊りを演じて見せるのですが、
その様子が「お金稼ぎ」のために渋々演じていて
やる気が無さそうだと(笑)生々しく描いています。
またよく知られているように、
途上国では自然保護よりも開発を優先して
自然破壊が進んでいるという事も
著者は体験をもって実感していますね。
交通が不便ですから、船を乗り継いだりして
山奥に向かう訳ですが、そこまで著者を駆り立てた
「森林」の魅力が、この本を読んで
少しは解ったような気がしました。